プロローグ
「さぁ、今日も部活を始めようか」
そんな部長・清水創のいつものセリフから今日も自分達の部活が始まる。
僕は、幸坂耀輔。
ここ星条高校の二年である。
この部活に入って半年くらいになるかな。
まぁ、自己紹介もそこそこにして、返事を返してあげないと。
「まだ、僕しか来てないですけど…」
「む、確かにな。では、今日の活動予定でも考えるか。」
「っと言っても、基本個人活動ですから考えた所で結局バラバラですけどね」
「まぁそう言うな、耀輔よ。」
部長が言い終わると、ガラガラガラと扉が開く。
「聞いて驚け、部活が始まる前からすでに、活動してきてやったぜ」
「おはよ、秋夜」
「おっす、耀輔」
この扉を開けると同時に軽快なセリフを言った僕の友人兼部員の一人の名前は大和秋夜。
もちろん、同じ二年だ。
「たかが代わりにゴミを捨ててきてあげたくらいで大袈裟なこと」
「うっさいなぁ、活動は活動だろ」
「まぁまぁ、扉の前で言い争わないで、早く入ろうよぉ〜」
秋夜にダメだししたのは、二年の北村和
二人をなだめているのは、二年の広末萌
「ハッハッハッ、今日も賑やかだな」
そんな部長の言葉で締めくくられる。
こんな僕らが幸せ部の総メンバーだ。