真実~一の章~
サブキャラどこへいった
俺の身体は―――――何も変わっていない。一体どういう―――、俺は桜空と一緒に月食を見る事で、俺の病気
は治るんじゃなかったのか?では何故何も変わっていないのか?ふと、隣で泣き声が聞こえて向くと桜空が泣いていた。
「ごめん。ごめんね。やっぱり私…今度も何もできなかったんだ…私は無力だった…」
「どういうことだよ!俺の身体は…治ってないのか?俺を…騙していたのか…?」桜空に問いただす。
「可能性があるっていったのは本当だったんだよ。でも…ダメ…だった…みた…い…私…ッ」
「まずは落ち着くんだ。冷静になろう…ゆっくり話を聞くよ…」俺がそういった後に桜空はやっと、一度泣き止んだようだ。そして――――話しだした
「あのね、まず私が君の病気を知っていたのは、『一度その病気に罹った人と一緒にいた』からだよ…そして、転校してくる前の学校で私はその人と日々を過ごしていた、とても…とても、幸せな日々を…それで、あの保健の先生は私がいた学校にも『居た』んだよ。あの先生はあらゆる次元・場所・時代に居る世界の監視役、なんだって。それでその罹った人の症状を話したら…『心感欠落』って教えてくれたの…」
「なるほど、それでそいつと同じように俺を治そうとした訳か」俺も正直泣き出しそうだったがなんとか感情を抑えた。
「違うよ、その子は治らなかった。そもそも可能性は10%にも満たなかったの…その子が消える直前になんとか阻止しようとしたら、その子はこう言ったの、『俺を騙したな、お前のことは忘れない』って、でもその子の顔は笑ってた…今までにないくらいのすごい笑顔で…そして、そのせいなのか、その日から私は二つに分かれてしまったの…『喜ぶことと楽しむ』私と『怒ることと泣く』私に…」
なるほど、俺が二重人格だと思ったのは尤もな意見だった訳か…
「俺は…いや、俺も、そいつも騙されたなんて思ってないよ、俺はこうして桜空と会えて嬉しかったし、3日間は楽しかった…それだけで、もう充分さ…」ここで自分の心の一部が崩れ去ったような気がした
「ダメだよ!まだ諦めちゃだめ!、完全に心が崩れ去って感情を本格的に蝕みはじめるまで、まだ2日間だけ猶予があるの!!!諦めちゃ…」桜空が言い切る前に、俺は彼女の声がかき切れる声量で言った
「俺は、その2日間を楽しむさ!、二人で楽しもう!俺が話していられるうちにさ!」
「うん…」その顔はとても寂しく見えた―――――
運命は…残酷




