連鎖~一の章~
少女の言った言葉
俺はその言葉に思わず驚愕していた、この少女は一体何なのか、そして何故俺の身体の異変を知っているのかということ…俺の疑問を察したのか少女が喋り出した。
「君の身体はね。解明されていない病気に蝕まれているんだよ…罹った人の心や感情などを容赦なく壊していき、その人の身体は異変が起き続け、感情が蝕まれ続けると話すことも歩くことも書くことも怒ることも泣くことも悲しむことも笑うこともできなくなる。その名も『心感欠落』まぁ、この名は私が勝手につけたんだけどね。どう?自分の現状を知った感想は?」
「…」俺はただ、ただ、黙る事しかできなかった…
「あ、そうそう私の名前まだ言ってなかったね。というか言ったけど、どうやら君は覚えてないみたいだし、私の名前は翠川桜空、よろしくね。」
◇ ◇
「一体なんなんだよ…次から次へと…」結局あのあと少女…翠川桜空は帰って俺は自室でベットにうつ伏せになって倒れこんでいた。
「俺は…一体どうすればいいんだよ…、あいつの言ってた事も本当かどうか分からないしな…」
考えてもしかたない。今は寝よう…と思った時、俺はあることに気が付いた―――
「千波は!?」俺は一階に飛んでいった、しかしさっきと変わらずそこには千波の姿はない…
俺は心配しつつも、取り敢えず明日まで待つことにした…
◇ ◇
「お兄ちゃん!起きてよ!朝だよ!」といういつもの声に目が覚めた。
「あ…?千波…?え!?千波!お前無事だったのか!」俺はベットから飛び起きた
「え…?別に何ともないけど?どうかしたの?」
「千波…!昨日は一体どこで何やってたんだよ!」必死に尋ねる。
「え…?えっと、昨日は家にいたよ?」俺にはその言葉は衝撃的すぎた…家に…いた…?いやそんなはずはない、確かに家中探し回ったが家の中に千波はいなかったはずだ…。そこで俺はあの翠川桜空の言葉が脳裏を過ぎった…
『これからも意味不明なことが起こるかもね』去り際に言った言葉だった…
「お兄ちゃん?大丈夫?」
「ああ、じゃあ飯食って学校に行こうか。」
「うん!!!」
◇ ◇
俺は学校に着くなり、隣の席に座っていたそいつ…もとい翠川桜空に事情を話し、尋ねてみた。
「…まだホームルームまで時間あるし、ちょっと屋上で話そうか」俺は頷き、屋上へ行った
「あのね、君の異変は一体何が起こるか私にもわからないの、でもその『心感欠落』を直せる可能性が一つだけあるの…」
「なんだよ!その方法っていったい!教えてくれよ!」
「あのね…3日後の皆既月食の日に月食が起きると同時に上を向くの…」
「そんな方法で…?」
「うん」
もうその言葉を信じることしか今の俺にはできなかった。
「でもね…それには一つ条件があるの…」
「何?その条件って」
「私と付き合って私と一緒に月を見ること♪」
長くなってしまったー




