始まり~一の章~
初投稿です。普段小説を書く、ということはあまりしないので内容は個人的には自身はありませんが…宜しくお願いします。
「…?お前はどうしてそこまで…?」「だって君、あたしのかつての大切な人に似てるから…」 ◇ ◇
この世界には数知れない『病気』やその症状がある。人間には『病気』なのかそれとも違うのかわからないものすらある。この広い世界の中に、名も知れぬ『病気』を持つ人もいるのだ…。病気ではない病気は必ずこの世界には存在している…。その病気を解明することも治すことも、今の人間達では容易ではない…
身体の病気だけでなく、心の病気も数知れずほどあることだろう…ここ…とある町にも、過去を乗り越えらず名を知れぬ『病気』を持つ少年がいた…
―――ジリリリリリリリリ…なんだろう…耳障りな音がする…しかし、俺はその音の正体を知っていた。俺の目覚し時計だ、しかし俺は取ることができない…否、取れないというべきかもしれない、何しろ俺の足の側にあるのだから
「んーっしょっと!」
俺はしぶしぶベットから這い出て時計を止めた。
また今日も嫌な夢を見た気がする…もしくは俺の錯覚かもしれない…だがそれを考えることも俺にはままならない…自分でも何故だかわからないが、昔から様々な人に『心が無い』だの『感情が薄い』だの言われていた、俺にはそのことがさっぱりわからなかったし分かりたくもなかった。しかしそんなことは
『全力が出せない』『力の出し惜しみ』『やる気の無さ』などのことだろうと俺はずっと考えて流してきた…と、ふいに下の階のほうから声がした。
「お兄ちゃーん!朝だよー!」妹の雨咲千波だ。
「ああ!さっき起きたからすぐ行くよ!」
「お兄ちゃん!早くしないと遅れるよ!」
「ああ、そうだな、だがその前にトイレにいかないと…」
「お兄ちゃん…御手洗いになんでご飯持って行こうとするの…」
妹がそう言った直後俺は驚いた
「…!…全然気づかなかった…」
これはほんとにわざとでもなんでもないのだから俺も怖い
「いいよ…それよりはやく学校いこう!」
千波が思い出したようにそう言うと、俺は時間にめをやった
「ん、ああ…もうそんな時間だったのか…。」俺の通う大東高校は、千波の通う正情中学校の隣にあるのだ。そのため、いつも千波とは一緒に登校している。
こんなかんじで。