孤児院の日々_私が孤児院にいる理由
主人公は転生してます。
添削、ご指摘、いつでもお待ちしております
※段々付け足していくかもです何しろ素人ですので(*^^*)
ここ、島の片隅にある孤児院からは、
広い海と、陽射しのよく差し込む草原が見える。
太陽に照らされた雲が、草原にゆっくりと影を落とし、
草は風に揺れてサワサワと音を立てる。
爽やかで、温かい__まるで幻想のような場所。
だから、天気の良い今日みたいな日は、
よく草原に寝転がって、どこまでも続く空と海を眺めるのだ。
__正直、
ここに拾われたのは、奇跡としか言いようがなかった。
私は運が良かったのだ。
あの日。
生みの親に海辺へ連れて行かれてからのこと。
私を見つけたのは、この島の孤児院の院長さんだったそうだ。
海の前、母が亡くなる前に揃えた靴のそばに、
お包みにくるまれた私が、ひとりぽつんと置かれていたという。
その日、海辺を訪れていた院長さんは、
ぽつんと残されていた私を抱き上げ、そのまま孤児院へ連れ帰ってくれた。
だから院長さんが偶然、あの海辺に来ていなければ、
今頃、私は、夜になれば島に満ちる海の水に飲まれて死んでいたそうな。
何とも、偶然にしては出来すぎた因果なものだ。
この島はそれほど広くない。
院長さんの話では、島の中で知らない人はほとんどいないような場所なのだという。
___だから。
探そうと思えば、父親は案外、簡単に見つかるのかもしれない。
そうでなくとも、親戚くらいなら、私のかつての家を探せばでてくるかもしれない。
__ただ、そんな“知らない人のほうが少ない”ような島であっても、
親から育てられないと育児放棄をされ、預けられ、“孤児”になってしまった子供たちは、確かに存在する。
それがどうしても、この島の闇を感じざるを得なかった。
そんな事を、海の見える草原で、生温い風を身に受けて考える。
見てくださって有難うございました(*^^*)
亀より遅い更新速度ですが…頑張ります
素人なので、ご指摘お待ちしています。
短編版はプロット的なのです…