第34話 フルアーマー
吹雪に見舞われた大聖堂は、突如として晴れ渡った。
積もった雪が溶け、水になり、蒸発、急激に消滅していく。
澄んだ空気が吹き抜けるその中心地、礼拝場で血の池を作り倒れているノーバストの前で、カルトがノーバストとの戦闘のダメージが残るキトスへ奇襲をかけた。
だが、キトスの改名の能力の一つである"意識された攻撃"を受けない力によって、その攻撃は無意味となる。
反撃として、カルトの改名:フルアーマーの頭鎧の穴に、2本の針が深々と突き刺さった。
"ガギンッ!!"
頭鎧と針が激しくぶつかり、金属音が響く。
しかし、その反撃を受けてもカルトは頭鎧に突き立てられた針を両腕で掴み固定した。
{手応えがねぇ!?}
「くそっ!」
キトスは、本来ある肉や骨を貫く感触が全くなく、異常に気付くが、
もう遅く、拘束されてしまった。
カルトはそのままの状態でコバルトグリーン色の結界のような光を広げ、キトスを飲み込んだ。
「ぬっ!」
{自爆か!?
だが、それも意識された攻撃だ!
間抜けぇぇええ!!}
「"改名"!"フルアーマー"!」
視点は変わり、サヤへ移る。
彼女は、第3教祖補佐"ハイ・スカイグレイ"の改名:"クラウド"が作り出す雲の中にいた。
そこは、永遠に広がる様な大空の空間で、飛行能力がなければ落下を続けるのだが、
サヤ、ラコッタ、カズララ、そしてハイの4人は雲の上に乗っていた。
「外の雪が止んだ、だと?」
ハイは、自分たちが入っている雲の外の雪の感覚が無くなり、訝しむ。
{早すぎる。}
ノーバストの改名:"ホワイトアウト"は、その能力の性質上、敵対者の無力化に時間を掛けるのが必然である。
そして相手は黒髪だ。
キトスの死が確認されなければ、半日以上続けるのが彼女のセオリーであった。
つまり、数分しか経っていない現状は明らかに異常である。
ハイは、一緒に雲に乗るサヤ、ラコッタ、カズララに向けて重く口を開く。
「決着がついたようだ。
異端者を排除しきれていない可能性が高い。
1度、外へ出しますが、3人は逃げてください。
私が再び奴を拘束し、時間を稼ぎます。」
ハイは最悪を想定し、サヤたちにそう指示を出した。
「・・・承知いたしましたわ。
しかし、教祖様がやられたとなると、打つ手が無いわね。
まだ隠している能力があるに違いないことよ。」
ラコッタはハイの指示を受け入れ、1つ忠告する。
「そうですね。
注意しますよ・・・さぁ、行きましょう。」
ハイはその忠告を受け止め、戻る合図をする。
すると彼らが乗っている雲が膨らみ彼らを飲み込む。
気付けば彼らは、礼拝場へ戻っていた。
「「「「!?ッ、」」」」
礼拝場に戻った彼らは、即座に周囲を警戒し、2つの人影を見つける。
1つ目は、地面に血の海を広げて倒れるノーバスト、
2つ目は、倒れるノーバーストの前で立つ、"鎧"を着た蚊の化け物、キトスであった。
鎧は、人形の蚊であるキトスの全身をまるで最初からそうであったかのように包んだいた。
つまりキトスの今の体型に合った"コバルトグリーン色"の"全身鎧"であった。
「出てきたか!、まず落ち着いてくれ!
私!カルト・コバルトグリーンです!」
その鎧は、カルトと名乗った。
「カルト、なのか?」
ハイは改めて確認する。
「あぁ、これは私の"改名"です。
他言無用でお願いします。
私の"改名":"フルアーマー"は、鎧になる能力です。
つまり鎧だけで"中身が無い"状態なのです。
そして"他者へ装着を強制"することができるのです。
つまり、異端者を今、私の鎧で拘束しています。」
カルトは簡潔に現状を説明した。
「よくやったねぇ!カルト!」
その説明を聞いたラコッタはカルトを褒めた。
「・・・無駄なことだ。
ワシには攻撃が効かない。
このクソ改名が解除されるまで、お前たちの寿命が伸びただけだ。」
カルトの鎧の中からキトスの声が挙がる。
「黙れ異端者!
はぁ、・・・ですが、事実です。
私が認めなければ、私を着た者は動けませんが、私も動けなくなるのです。
もう、ジャッチス様に任せるしかないかと。」
カルトはキトスを黙らせ、欠点と解決策を説明する。
説明を聞き、唐突にサヤが走り出す。
"ガッ!"
サヤは淡々と短剣を取り出し、カルトの鎧の首筋の隙間から短剣を侵入させ、中身のキトスを襲う。
「!、」
しかし、やはり手応えがなかった。
「ははは!無駄と言ったはずだ!
これはただの時間稼ぎに過ぎない!
お前たちは、この男に感謝して、せいぜい遠くに逃げることだな!」
サヤの行動に対して、キトスは煽る。
「黙れと言ったはずだ!
だが、・・・悔しいがその通りだ。
お前は避難しろ、サヤ。」
再びカルトはキトスを諌め、行動を起こしたサヤへ優しく助言する。
「・・・」
しかし、サヤは聞こえていないのか、様々な隙間へ短剣を突き刺し続けた。
それは、攻撃が効いていないことを証明し、他の3人を悩ませる。
「しかし、せっかく捕まえたんだ、何かできないものかねぇ?
このまま王様に任せるのもねぇ。」
ラコッタはサヤを引き剥がしに向かいながらそう声を上げる。
・・・
微妙な空気が流れた。
{・・・ここで殺す。}
そんな中、サヤは刺し続けながらも、間近で観察を続けていた。
もしキトスに逃げられたら?
サヤのご主人様であるミースを狙ったら?
守ることができず、永遠に離ればなれになるだろう。
それは、サヤの中で確信に近く、ここで対処出来なければ、そうなる未来が訪れると考える。
{ここで殺さないとだめだ、}
倒れているノーバストの死体が、ミースと重なり、更にサヤを必死にさせる。
「死ね死ね死ね死ね!」
自分でも、もう無駄だと理解していたが、その手を止めることはできず、カルトの鎧の肩口をまた刺し続けた。
その時サヤは、短剣を持つ右手に、冷たい白い手が掛けられた様に錯覚する。
{冷たい、}
ノーバストの吹雪によって冷えた鎧がサヤへ伝わり、その手を鈍らせただけなのだが、
サヤは、確かにノーバストから何かを受け取ったのだ。
「・・・」
雪解けの水が滴る。
「・・・!」
そしてサヤは確認した。
カルトの中にいるキトスも、雪を浴び、その雪が溶け、濡れていることに。
「サヤ、お前にできる事はないよ、
避難だ。」
ある事に気付いたサヤは動きを止めており、その肩を揺すって諭すようにラコッタが声をかけた。
「ラコッタ様、1つ考えがあります。
聞いてくれますか?」
サヤはラコッタへ真っ直ぐ向き直り、そう発言する。
「んん?
いいよ、話してみなさい。」
ラコッタは突然の提案に、耳を傾ける。
そしてサヤは、キトスに聞こえないように、ラコッタへ思いついたことを耳打ちする。
「なるほどねぇ!
それはやれる可能性があるよ!
カズララ!こっちに来て手伝いなさい!」
ラコッタはその作戦に納得し、動き始める。
作戦が採用されたサヤも動き出す。
カーペットなどの布をかき集め、それらをキトスの入ったカルトへ巻き付け始めた。
カルトの視界が完全に塞がれる前に、サヤはカルトへ声をかける。
「カルト様、申し訳ありません。」
サヤはカルトへ謝罪する。
「何を言っているんだ、サヤ。
対応しきれなかった我々の落ち度だ。
何をされようと受け入れるよ。」
カルトはサヤの謝罪を快く受け入れた。
「しかし、あなたも殺してしまう可能性があるのです。」
「言ったはずだ、何をされても受け入れると。
それに、黒髪を道連れに死ねるなら本望さ。」
「・・・わかりました。」
サヤはカルトの覚悟に触れ、その視界を完全に布で塞ぐ。
「待て!小娘!何をするつもりだ!」
カルトごと殺すつもりでいる相手に、キトスは嫌な予感を感じ、声を上げるが、その言葉は届かず、着々と準備が進んだ。
カルトは動けないように布でぐるぐる巻きにされた後、さらに紐で縛られ、なにも見えない中、どこかへ運ばれた。
そして、どこかへ再び立たされ、最後に声をかけられる。
「カルト様、剣を教えていただき、ありがとうございました。」
まずサヤが、これまでの感謝を伝えた。
「カルト、ノーバストとロイムの敵討ちありがとう。」
ラコッタが目頭を押さえて、うやうやしくカルトへ話す。
「カルト様、申し訳ありません。」
カズララも続く。
「アイボリー領、ボワーメイト担当、カルト・コバルトグリーン支部長。
貴方の働きは立派でした。
この働きは、確実に暗闇を消し、白い光を広げるでしょう。」
最後に、ハイがまとめる。
「皆、ありがとう。
私のことは気にしないでください。」
カルトはそれに答えた。
「何かを準備したようだが、無駄なことだ。
言ったはずだ、わしに攻撃は効かない。
さらに拘束はされたが、"逆に"守られていると言える。
お前たちは、この鎧を壊せる程の力を持っているのか?」
キトスの姿は見えないが、冷や汗をかきながら、どんなことでも無駄であることを説明する。
しかし、そんな説明を無視し、サヤが布でぐるぐる巻きのカルトに触れる。
そして冷たく言い放つ、
「あなたは、死んでください。」
サヤは、カルトを力いっぱいに押しのけた。
カルトとキトスは、暗闇の中で後ろへ倒れる。
倒れた先に地面にはなく、落下を続けた。
「「!?ッ」」
そうして、"着水"した。
"ザバンッ!!"
布はすぐに水を吸収し、内部のカルトとキトスに水が侵入し始める。
「これは!
くそぉぉぉぉぉぉごぼおおおお!!」
やられたことに気付いたキトスは絶望する。
それは、キトスの"意識された攻撃"を受けないという能力の範囲外であったためだ。
{なるほど、この手があったか、}
カルトは水没しながらも感心した。
彼らがやられたことを簡単に説明すると、布とロープで拘束し、大聖堂前の巨大な池に沈めたのである。
さらにカルトの改名が解除されても良い様に、いつの間にか石も括り付けられており、どんどん沈んで行く。
カルトの鎧で拘束されたキトスは、これに抗うことができず、池の底で苦しみながら溺死した。
約30分が経過する。
池の底から気泡が出なくなっても、沈め続けた彼らは、慎重にカルトを縛ったロープを引き上げた。
引き上がった布の塊から水が溢れ出し、ロープを切るとさらに水が開放され、中身が現れる。
"ザバッ!"
中身はしっかりと地面に立っていた。
「どうやら改名中は、呼吸が必要無いようだ。
挨拶が無駄になってしまってすまなかったな。」
それは、コバルトグリーン色に輝く西洋風の全身鎧、カルトであった。
「カルト!
やはり無事だったようね!」
ラコッタは、ずぶ濡れの鎧であるカルトを抱きしめた。
「ありがとう、ラコッタさん。
中の死体を片付けなければ、」
"ドドドドドォン!!"
カルトが返事をしたその時、遠くで花火が次々と花開いた。
その中を光の線が一本走る。
「取り逃した奴か、苦戦しているな、クローム。
…ハイさん、あそこへ送ってくれますか?」
カルトは、それだけで状況を理解する。
「お安いご用だ。
だが、大丈夫か?」
ハイは了承するも、カルトを気遣う。
「問題ないです。
まだ戦えます。
それに、決着もつけないといけません。」
「カルト様!頑張ってください!」
サヤは目を輝かせてカルトを応援する。
「あぁ、任せろ。」
カルトは力強く答えた。
カルトのその瞳の裏には、脳内に焼き付いたいつか見た記憶が思い出される。
それは、故郷が火の海になっている光景であり、黒髪の男がその中を涼しげに歩いていた。
コバルトグリーン色の髪の子供が、建物の下敷きとなり、その男を恨めしく睨む。
黒髪の男を巻き込もうと腕を伸ばすが届かない、
拳を、強く握り締める。
もうあんな事をさせないと、
もう好き勝手にさせないと、
もう理不尽を振り撒かせないと、
瞬きをすると、その拳は、
コバルトグリーン色に輝く、力強い鎧の腕に変わり、強く強く握り締めた。
空で汚く花開く、花火へ向けて、
王都上空、巨大な花火が元気よく花開く。
その中心、"ブラック・ワスプ"側である町を破壊する"ボトル・レディッシュブラウン"と、
国王側の白聖教"クローム・カーマイン"、白王軍の軍勢による戦闘は、混沌を極めていた。
白聖教、"クローム・カーマイン"、
ボトルによる町の破壊を確認し、突撃。
火傷、擦り傷を多く作るも、見た目よりも酷く無く、軽傷。
戦いの中で遠隔で操れる剣を3本失うも、主武装である大剣は無事であり、戦闘継続。
白王軍、魔翔隊、
魔法戦闘機:33機
ボトルとクロームの戦闘が始まってより、発進命令を受け、発進。
内、25機が大破。
5機が中破。
残り3機は、小破、無傷。
ミサイルを撃ち尽くし、撤退。
白王軍、魔陸隊、
魔法巨兵:72体
ミース達がまだ、ブラック・ワスプの黒い車とカーチェイスをしている中、出撃。
白聖教の大聖堂から出られない様に囲むも、
ボトルが暴れ、クロームと合流する。
内、12体が大破。
26体が中破。
残り34体は、小破、無傷。
ボトルが反撃に動き回り始めてから、攻撃がほとんど当たらず、クロームの援護をしながらも、民間人の護衛、非難をさせる。
白聖教が誇る飛行能力を持つ者達で結成された特殊異端審問部隊、クラウス隊、
隊長、クラウス・シグナルレッド
部隊員、サイト・コルク
リード・リーフグリーン
バン・バンジー
ジーナ・オレンジ
計5名、
魔翔隊では手に負えなくなり、クロームが応援要請を発信、
魔翔隊と入れ替わる形でクロームと合流。
しかし、
内、サイト・コルク
リード・リーフグリーン
爆発、衝撃に巻き込まれ死亡。
隊長、クラウス・シグナルレッド
爆発に飲まれた後、消息不明。
ジーナ・オレンジ、
爆発に巻き込まれ負傷、行動不能。
バン・バンジー、
爆発に巻き込まれ負傷するも、自己再生。
ボトルに対して自身の能力が有効打とならなかった為、行動不能のジーナを回収し、撤退。
白王軍、魔法工学隊、
魔法力レーザー砲車、2台
魔法力誘導ミサイル運搬車、10台
魔法力レール戦車、50台
白聖教、クラウス隊に少し遅れる形で合流。
町の被害を一切考えない、砲撃を開始。
しかし、これらでもボトルには届かず、
内、魔法力レーザー砲車、2台、大破。
魔法力誘導ミサイル運搬車、5台大破。
残る5台はミサイル発射後、撤退。
魔法力レール戦車、13台大破。
16台中破、
21台小破、無傷で現在も戦闘継続中。
王都の町状空間にて、花火が少しズレて続けて花開き続ける。
さらに、その花火が開くごとに、分裂した火の玉が王都に降り注ぎ、地上で、さらに爆発、その衝撃でビル群が倒壊、被害が広がり続けた。
負けじとそれらを受け、避け、地上の道路を白王軍の魔法力レール戦車が何台も走り、ボトルへ砲撃を続ける。
しかし、戦車などからしたら、ボトルは、動く小さい的であり、爆発による守りが無くても、当たる気配が無かった。
「クソッ……」
とにかく際限なく、馬鹿みたいに爆発を続けるボトルと直接対峙し続ているクローム・カーマインは、眉間にしわを寄せ、思わず罵倒が漏れた。
白聖教と白王軍が誇る戦力が、ことごとくボトルという1人の男の爆発によってボロボロになってしまったのだ、無理もなかった。
そこへ、不自然な人間サイズの小さな雲が流れてくる。
その雲には、コバルトグリーン色に輝く西洋風の全身鎧のカルトが乗っていた。
「クロォォォォォォォム!!」
カルトはクロームに呼びかける。
「カルトォォォォォォォ!!」
それを確認したクロームは、一気に口角を上げ、カルトに応じて彼の元へ向かう。
「盛り上がってるぅぅぅうう!!」
それに気づいたボトルは、クロームと共に新手であるカルトに向かった。
しかし、クロームの"改名":バーニア・スラスターの方が圧倒的に早く、突っ込む勢いでカルトに向かっていった。
そして2人は重なり、
「「"改名"!"フルアーマー"!」」
クロームはコバルトグリーン色の全身鎧を身にまとった。
その鎧は西洋風ではなく、明らかにSF的な見た目のパワードスーツとなっていた。
「「俺たちこそ最強だぁぁあ!!」」
パワードスーツの全身各所が展開し、そこからスラスターが花開いた。
クロームの改名の邪魔にならない"形"へと随時変化していく。
そして、急速に旋回し、こちらに向かってきたボトルを一瞥し、突撃する。
「カッコいい!!
だが、最強は譲らねえぜ!
さぁ!
盛り上がってイこうぜぇぇぇええ!!」
ボトルは臆せず、爆発を繰り返しながらそんなクロームに同じく突進する。
そして、コバルトグリーン色の線と、花火が花開き続ける火の玉が衝突した。
とてつもない衝撃波が発生し、周囲のビル群の窓ガラスが全て割れる。
そして、
爆発が起こり、花火が一点に重なり、さらに爆発が続いた。
"ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!"
爆発に爆発が重なり、ある一定の距離までボトルとクロームは近づくも、それ以上、ボトルと距離が縮まることはなかった。
「「うおおおおおおお!!」」
見えない衝撃波による壁に大剣を突き立て、クロームとカルトは叫ぶ。
「いいねえええええええええ!!」
ボトルも叫んだ。
「「おおおおおおおおおおおおおお!!!」」
「はあああああああああああああ!!!」
「「おおおおおおおおおおおおおお!!!」」
大剣に、鎧に、スラスターの花がさらに咲き、多少前進する。
「あああああああああああああ!!!」
"ドドドドドドドドドド!!!"
爆発は絶え間なく続く。
「「おおおおおおおおおおおおおお!!!」」
大剣に、鎧に、スラスターの花がさらに咲く。
「あああああああああああああ!!!」
"ドドドドドドドドドド!!!"
爆発はさらにさらに、絶え間なく続く。
クロームの持つ大剣が、衝撃波の壁の前で分解される。
だが、それでも
「「おおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 」
クロームとカルトは、代わりに衝撃波の壁へ右腕を打ち付ける。
その右腕の装甲が大きく展開し、装甲の裏、隙間から、びっしりとスラスターの花が咲き乱れ、そのすべてが炎を吹く。
一線、
{最高だぜ、クローム、}
爆発の衝撃波による壁を突破し、コバルトグリーン色の線がボトルへ突き刺さる。
「がはっ!!」
ボトルの体を、クロームとカルトの右腕が貫き、そのままの勢いがボトルへ伝わり、ぐちゃぐちゃに吹き飛んだ。
即死である。
「「俺たちの勝利だぁぁぁあああああ!!!」 」
硝煙が広がる王都上空で、クロームとカルトの勝利宣言が響き渡り、
その先で、一際大きな花火が花開いた。
※備考
白王軍兵器一機における戦略期待度、
(状況は考慮しないものとする。)
魔法巨兵<魔法力誘導ミサイル運搬車<魔法力レール戦車<魔法戦闘機<魔法力レーザー砲車
また上記戦略期待度は、1機作る資金と比例しており、魔法巨兵が1番安く、魔法力レーザー砲車が1番高くなっています。
余談、
軍人、民間の中での人気としては、上記と反比例し、圧倒的に魔法巨兵の人気が高いです。
そのせいか、魔法巨兵のパイロット達は手だれが多く、他兵器のパイロット達よりも、謎に熟達しています。




