悪役令嬢、バッドエンドへ突き進む！

　「(こんな世界、壊さなきゃ・・・)」
　
　伯爵令嬢である "ミース・アイボリー" は、ある日の占いをきっかけに "尾花 卯花(オバナ ウカ)" としての前世を思い出す。

　前世の彼女はブサイクで、見た目の良い人間達よりもブサイクな自分が幸せになる事を夢見ていた。

　そんな歪んだ夢を叶える為に努力して来たのだが、
　その願いは叶わず、その人生を終える。

　しかし、前世から一転、
　容姿、家柄、才能の全てを持ち、
　世界を"尾花 卯花(オバナ ウカ)"の視点で再認識した。

　その世界は、ルッキズムが広がっており、酷い有様だ。

　彼女は立ち上がる。
　この世界を前世と同じ様にしない為に、

　誰もが ”平等な世界” を作る為に、

　彼女は突き進む。


　例えそれが、

　人類の滅びへと繋がっていようとも、

　彼女はただ、突き進む。

　
　「平等な世界の為に」

　
　
　これは、そんな思想の彼女によるドタバタ国盗り物語。

　そして、悪役令嬢物の皮を被った、能力バトル物である。