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第二話


 私は高校三年の朱理、実は先生に恋をしている。

 


 しかし残念な事に私はクラスで浮いているようで、友達はいない。

 

 でもいいの、私には先生がいればそれだけで。




 みんなを校庭に残したまま、先生と教室に向かう。


 教室は四階の角。


 階段を上がる時、先生は私の後ろを歩く。


 (先生優しい)


 教室に着くと先生は鍵をかけ、カーテンを閉め、私に、机を運ぶのを手伝うよう言ってきた。


 私は言われるがまま机を運ぶと、廊下側の窓や扉を塞ぐように机を積み上げる先生。



「バリケードですか?」


「そうだよ、でも心配しなくていいからね」



 (先生頼もしい)



 反対側の窓から校庭が見える。

 みんな、何を待ってるんだろう。

 ゾンビが来るんじゃなかったんかい。



「みんなは何をしてるんですか?」


「迎えを待ってるんだろうね」


「迎えが来るんですか?」


「さあ?」



 私と先生は並んで窓の外を見ている。


 隣には先生、しかも二人っきり。


 先生の額には汗が滲んでいる。


「暑いんですか?」


「あぁ、少しね」


「今冬ですよ?」


「君もそんなTシャツ一枚で寒くないの?」


 先生の視線が私の胸元を向いている事は気付いていた。


「寒くないですよ、私寒いの平気なんで」



 私たちが話していると、外の様子がなんだかおかしい。


 校庭に出ていたみんなが一斉に走り始め、校舎に入ってきている。


 バタバタと足音が響く。


「先生、怖いよ」


「大丈夫だから」


 みんなが何故走り出したのかは、外を見ていればすぐに分かった。




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