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第十話
「僕はずっと前から朱理ちゃんの事が好きだったんだ」
「それ関係ある?」
「まぁまぁ、焦らないの」
「はぁ」
「僕はずっと朱理ちゃんを見てたのさ、そしてある事に気付いた。朱理ちゃんは先生の授業の時だけトイレに駆け込むのさ」
私はまさかと思ったがそのまさかだった。
「そこで僕は考えた、トイレで何をしているのかを。うん、これでもう分かったね?」
「もしかしてそれが見たいから?」
「せいかーい。毎日カメラの場所を変えて、朱理ちゃんが一番奥のトイレに入っている事も確認済みだよ、後はじっくりそれを見て、僕もっっ」
気持ち悪い、気持ち悪い、こんなやつが後ろにずっといたなんて気付かなかった。
そして、先生は死んだ目をして刈谷くんを見ていた。
「てか、ロッカーの話は?メイクは?」
「まず、なんで朱理ちゃんのロッカーに入れたかというと、焼き豚と交換したの」
「は?あー!!!まさか焼き豚取った?」
「これもせいかーい。美味しく頂きました」
「刈谷!お前だったのか!」
先生ちょー怒ってるな。
「罰としてデータを取ってきなさい!」
(まだ言ってた)
「てかメイクは?しかもなんで三階にいたの?」
「話は遡る事一週間」
刈谷くんは話の秩序を守ろうね。




