表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/358

プロローグ「オンラインゲームの中に入ってしまったら、女の子になってしまった件」

   挿絵(By みてみん)

   挿絵:ユキマル



〜プロローグ〜


「ううっ。どうしてこんなことに…」


 ボクは泣きそうになっていた。

 華奢になってしまった自分の体を抱きしめながら、途方にくれてしまう。


 ふっくらと膨らんだ胸の膨らみ。

 丸みを帯びたお尻。


 スカートから伸びる白い脚。

 長い黒髪が風に揺れて、優雅になびく。


 その度に、女の子特有の甘い香りがして、どうしようもなくドキドキする。意識しているせいか、触れている場所の全部が柔らかく感じる。その感触がどうしようもなく恥ずかしい。たぶん、顔は真っ赤になっているに違いない。


「…それに、なんでこんな格好をしているんだよ」


 ボクは泣きそうになりながら、自分の姿を見下ろした。


 黒のプリーツスカートに、肩が大きく開いた黒のノースリーブ。脚には白と黒の縞々模様のニーソックスをはいている。スカートとニーソックスの間から見える生足、通称・絶対領域がこれ以上にないくらい強調されていた。


「うぅ、恥ずかしい。それに、足元がスースーする」


 思わず両足をもじもじさせてしまう。スカートの丈が短いせいで、どうも足元が頼りない。何もしていなくても、折り目のついたスカートがひらひらと揺れ動く。ちょっとした風でも、中が見えてしまいそうだった。


 そんなことを考えているところに、少し強めの風が吹く。スカートが舞い上がり、真っ白な太ももが露になる。


「きゃっ!」


 女の子みたいな声が出てしまい、スカートの裾を必死に押さえる。


 そんな仕草が自然とできてしまったことが、すごく恥ずかしい。

 顔を赤くさせながら周りを見てみると、町の住人が心配そうにボクのことを見ていた。


「うぅ…」


 ボクはスカートの裾を押さえながら、その場を動けなくなってしまった。


 問題はスカートが揺れることではない。

 スカートの中が問題だった。

 大問題だった。


「…なんで、…下着まで女の子のものなんだよぉ」


 自分で言ってて、顔を真っ赤にさせる。胸を締め付ける感覚が少しだけ息苦しく、女の子の下着をつけている現実を押し付けてくる。


「…ど、どうしたらいいの」


 ボクはオンラインゲームの世界に入ってしまったら、…女の子になってしまった。

一日に2〜3話くらい、さくさくと更新していきます。

よかったら見てやってください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ