セリフ書き過ぎ問題
セリフは言い過ぎない方がいいです。
これには三つの意味を含みます。
①含みを持たせて読者を煽る。
たぶん、こっちはわかりやすいんじゃないでしょうか。
ex1)
「そうか、奴が……。まあいい。好きにさせておけ」
「ここに来たのは――。わかるだろ?」
例えが下手なので中二病的になってしまいましたが、
こんな感じで、読者の頭に?を植え付けます。
それによって期待度と、ワクワク度が高まります。
あと、キャラクター性を出すために用いることもできます。
やりすぎるとウザいです。
②説明口調になってしまうから
これもわかりやすいですね。
ex2)
×「おや、雨が降ってきたようだな。傘を出さなきゃ濡れちまうよ。そうだ、カバンの中に置き傘が入れてあったんだった。ないな。奥の方にあるのかな。あったあった。よし、この傘をさそう。よいしょ。ふー、傘が差せたぞ。これで雨にぬれずに帰れるな」
↓
〇「あ、雨が降ってきたな。傘、傘……あった」
(ゲームシナリオだったら、雨の音と傘を開く音で代用)
×の文章はなんともおまぬけな感じです。
もちろん、これはこれでコメディなんかに……使えますかね。
やったことがないのでわかりかねますが、
説明しなくても、傘は雨のために差すものということはわかります。
日傘だったら日傘って言えばいいですし。
③そこまで言わなくても、言葉に込められているから。
これは前述の雨と傘にもちょっと引っかかるのですが、
もう少し例を挙げてみたいと思います。
ex3)
「あっちぃな、水……冷蔵庫にあった」
これで主人公がどんな状況に置かれていて、なにをしたかわかりますよね。
暑い日に、寝起きのような感じで、水を冷蔵庫から出して飲んだんです。
ようするに読者は短い文章でも連想できるんです。
アドバイス)
書きすぎている文章はダメです。
※しかし、逆に書かなすぎている文章も伝わりません。
バランス感覚です。