キャラクターへの共感
これがないと始まりません。
シナリオの役割はキャラに深みを与えること。
ようするに、プレイヤーなり読者なりに『没入感』を与えることです。
その没入感の取っ掛かりになるのが共感性。
端的に言ってしまえば、弱さです。
完全に強いキャラクターがいても構いませんが、
主人公とヒロインには相応の弱さがないといけない。
ex)
主人公の弱さ
ロレンス(狼と香辛料)=過信などの詰めの甘さ、行商人という立場
キョン(涼宮ハルヒの憂鬱)=夢を見ないロマンス性のなさ
宮森あおい(SHIROBAKO)=したいことがわからない
これに対して、ヒロインなどのキャラクターが持っている強さが噛み合います。
ex2)
ヒロインの強さ
ホロ(狼と香辛料)=叡智
ハルヒ(涼宮ハルヒの憂鬱)=どこまでも夢を信じること
クリエイター陣=夢をもってひたむきに頑張る
これから察するに、物語の目的である『主人公=プレイヤー読者の弱さ(欠けている部分)を克服すること』はヒロインと仲良くすることで、おのずと解決されるということが導き出されます。
その仲良くなるために必要なのは、『ヒロインの欠点の克服』であり、それが物語のテーマと重なるわけですね。
↑それは今回の題ではないので割愛。
もう一つ、付け加えたいことがあります。
もしヒロインが登場しないとどうなっているでしょうか。
ex3)
ロレンス(狼と香辛料)=大きな失敗をしてなすすべなく死ぬ
キョン(涼宮ハルヒの憂鬱)=夢も希望もなく普通に卒業、普通に就職
宮森あおい(SHIROBAKO)=辛いだけの職場、転職、もしくは普通にOL
つまらないです。物語になっていません。
ヒロインは登場させましょう。
アドバイス)
いいからヒロインを出してください。