表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/7

リアリティについて

二種類あると思う。

ひとつは、『設定のリアリティ』

歴史的科学的考証をしっかりしたいという考え方。


ふたつめは、『キャラクターのリアリティ』

僕が重要視したいのはこの『キャラクターのリアリティ』。

リアリティの捉え方がちょっと違うかもしれないので、

例を出して説明すると、


ex1)

僕は普通の学生だ。

街中で女の子が不良に襲われていた。

その光景を見た途端、怒りがこみあげてきて、

その不良を殴って少女を助けた。


上記の短いシーンにリアリティの欠如が見られます。


①街中で不良は女の子を襲わない。

もちろん治安がすごく悪い世界なのかもしれません。

だとしたら、『僕』はすごく警戒しながら生活しているわけで……。

こんなふうに街中を歩かないだろうけどそれは今回の主題じゃないので。


不良が街中で少女を襲っているところを見たことがある人間はいるでしょうか。

たぶん、そういった経験をしている人は稀有で、稀有と言うことはほぼありえないと言っていいのだと思います。


なぜ不良は少女を襲わないのか?

人の目があるから。

警察に通報されるかもしれないのに、街中で少女を襲う必要がどこにある。

よって「街中で女の子が不良に襲われていた」という描写にリアリティは存在しません。


②普通の学生は不良から少女を救わない。

これだって特殊な経歴だったり思い入れだったりがあれば、少女を助けるかもしれません。だけど、『普通』の学生は、不良から少女を救わない。


なぜなら不良に返り討ちにあうかもしれないから。

そんな事態なら警察を呼ぶだろうし、もっと機転が利くなら大人に言って仲間を募るでしょう。(それにおうよと言ってくれる大人がいるかどうかはわからないけど)


つまり、ここに至って少女を救う手立ては存在しない。

それをむりやり主人公にしようとするから無理が生じる。

リアリティがなくなる。


これを踏まえて、例を直してみましょう。


ex1-2)

僕は普通の学生だ。

治安の悪い街中にはあまり出たくなかったけど、用事があって出ざるをえなかった。

街中では今日も怪しげな人たちが、少女に暴力をふるっている。

助けを求めるような叫び声が耳につく。

構うものか。自分の身が大切なんだ。

そう思ってその場から、逃げ出すようにして走り去った。


こうなります。

普通の学生というのがいけないですね。

お調子者で英雄願望がある学生だったら、少女を助けようとするところまではいけたかもしれません。(助けられたかはわかりませんが)


アドバイス)

キャラクターが取るべき行動をもう一度よく考えよう。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ