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9話

「こんばんわ。鬼灯さん。」


 ゲーム正式サービス直後、ログインすると、きっと、事前設定をしたときのAIさんが、何故か、出迎えてくれたのだろう。多分。

 結局は予想なので、可能性の範囲内でしかない。プレイヤー名をしてっているので間違いではないだろう。誰にも教えてないし。音声だけ。実物を見たことがない。だから、諸々含めて、その枠を超えることがないのだが。だが、違う意味で、枠を大きく超えている気がする。なんて言うか、まず、見た目がすごい。綺麗、可愛いじゃない。すごい。


 だって、()()()なんだもの。これは、想定の範囲外だ。

 それに、ここ、街中じゃないんだよね。仮に街中じゃなくとも、普通は、入り口や、目と鼻の先、歩いて5分以内?の安全圏からのスタートじゃないのか。ここ安全圏から遠い位置にあるだろう。きっと。だって、どっかの森の入り口?なのだが。これも想定外だ。これはバグか?バグなのか? 運営さんは、いるな目の前に。とりあえず、


「なぜにそのチョイス?」


「遊び心です。他には、市松人形。背景(モブ)の選択しがあります。」


 要らない。そんな、遊び心。そして、選択肢が少ない。というか、ない。誰だ、設定した担当者。苦情案件? まぁ、そんなことより気になるのは、


「モブ? モブってモブ?」


 自分でも言っていることはどうかと思うが。イメージは、漫画か映画の背景にいる通行人、しかも形がだけの記号。俗にいう、ピクトグラム。それが何故か、真っ先に思い浮かんだ。他にもあるはずなのにな。不思議だ。目の前のを見ると、それしか思い出せない。思考を邪魔するプログラムでも組み込まれているのだろうか。これは呪いのアイテム?


「これです。」


「緑か白じゃないのね。」


 標識は、緑か白抜き?な形だった印象がある。ピクトさんもびっくりな青さだ。そして、思い当たったことはあたりだった。


 こんなのが当たるよりも、宝くじとか、数字選ぶヤツとか、スクラッチするやつとかが当たってほしい。

 買わないと当たらない。買っても当たらない。とはうまくいった言葉だ。ネットラジオで課金は家賃を超えない額と同じくらいの格言といってもいいのではないか。


 それはともかく、


「運営スゲー。」


「感心しないでください。」


 感心した覚えはないのだが。文字に起こせば、言葉の終わりに(棒)とつく。

「始まりの町におり立つ。的なことではないの?」


 バグかどうかを確認してみる。そして、頭の中?に聞こえる電子音。事前にプレイヤー番号(仮フレンド登録)を教えていたのが2人いたので、多分それだろう。


「人魂ですから立つことはできませんよ。」


「へえ、そうなんだ。? 人魂?」


 いま、おかしなことを言った気が。


「事前に説明しましたよ。」


 しなかった。そういえば、移動方法がどうのこうの、っというのがあった。召喚魔法、使役魔法だったかな、とったんだった。HAHAHAHAはぁ~。


「まあそれはさておき。仕様の変更があります。

 元は、サポートなしで放り出す。を、戦闘経験なしに、時間経過によるレベルが上がるシステム、強制レベルアップ。一部、サポート付き。に、変更されました。今回はそのサポートの一環です。」


「召喚魔法は?」


「無駄になりましたね。あと、使役魔法です。」


 苦情を言ってもいいレベル?変更効くかな。


「特別不利益でない限り変更はできません。使役魔法ですと、変更の対象外ですね。もし、これが、植物系の種族から始まりで、使役対象が草食動物なら可能だったのですが。」


「使役ですよね。」


「使役です。」


 イメージする使役と違う。使役対象に捕食される使役者。下手すれば食糧?これは、スキルとしてどうかの前にゲームとしてどうなのか、と思うのだが。いや、だからか。


「他の方々と同じところからのスタートも可能ですが、風に揺られてフラフラしながら、死に戻るという話題性に飛んだスタートになります。」


「ありがとうございます。」


「お気になさらず。」


 あと少しで、開始早々、掲示板にタイトルをつけるところだった。


「ところで、移動手段ってすぐもらえる代物なの?」


「出来ますよ。ただ、口で説明するよりも試した方が、早いですね。」


 宝石と何か書いてある紙を地面に置いた市松人形。こけしの時代は終わったらしい。火の玉とこけし。僕は仕方がないので、とやかく言える立場ではないが、外から見ると大変シュールな絵だっただろう。ゲームでなければ、呪いのなんとか、ということで、怪奇現象のテレビ特番でお祓いされるかもしれない。ゲームでも討伐されるか?


「全体を空気で覆う感じに魔力を流してください。」


 魔力。魔力。魔力。思ってみるが何も変化がない。言われた通りにしているが、所詮は、している気分になっているだけ、ということか。全体が、魔力の塊なのだから、感知できないということにはならないはずなんだけどな。体で覆えばいいのかな。ボディープレスのような感じで。そう思うと、何か出ていく感じが強まったような。


「無理そうならくっつきますか。その方がh、」


「うご。」


「あっ、やっぱり。」


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「おめでとうございます。全プレイヤーの中で一番最初に自害しました。流石に、検証を趣味とする集団の方々でも自殺して、死に戻る検証をする奇特なプレイヤーはいないようです。ただ、どっかの馬鹿が速攻でPKしましたので初死亡者にはなりません。」


 なにやら、残念でしたと言う、空気を感じるのだが、決して、めでたいことではない。街の中は世紀末か何かなのか。速攻で殺しが必要になるなんて。


「ちなみに、PKした方もされた方に殺されています。これは、もしかして、検証しただけでしょうか? でも、自殺は、鬼灯さんが初めてですし。喧嘩ですかね。判断に迷います。どうみます?」


「そんなの知らん。そして、めでたくもない。」


「称号がつきます。自殺者。効果は、周りの気持ちを落ち込ませる。自殺した回数が一定回数を上回る毎に効果が増えます。鍛えれば効果が強い上に、わざと死に戻りするプレイヤーがいますので、オンリーワンの称号になります。よかったですね。任意発動、オンオフの切り替えタイプです。」


「いらねえ。」


 反射的に声が出た。精神異常系のスキルであることは間違いないようだ。使えるし、便利なのだろう。ただ、効果範囲がわからないうえに、鍛えずらい。レベル上げ作業が自殺行為って、どうなの?


「受け取り拒否はできません。あきらめてください。こういったスキルは、ネタで創って後から訂正をすると思うのですが。見落としたんでしょうか。」


 AIに苦言を言われる運営。ここは訂正れなかったようだ。


「ついでですから、初PKされた方には、被害者、という称号で住民から同情されやすくなります。あと、プレイヤーPKに限り防御にプラス補正が。これは、PKを一定回数以上受ける毎に効果は増します。」


「好感度が上がるわけじゃなんだ。」


「同情ですね。身分制度がありますので、一部、良識のある高い身分や地位を持つ人、聖職者からあわれられまれます。ノブレスなんとかというやつですね。多分。」


「正式稼働しているのに多分って不安しかない。」


「ノリと勢いで創ったゲームなんてそんなものですよ。そして、面白そうだから放置。だって、ゲーム、現実と違うんだよ、っという免罪符。くそゲー待ったなしです。」


「そうですか。」


 どこまで本当なのかわからないが、全部が嘘、ということでもないだろう。設定なんて創る側の自由がきくわけだし。こんなのいるわけだし。


「ついでに、PKした方は、加害者。住民の警戒威信が上がる、が効果です。PKを繰り返すことでの効果は、・・・・・・無し? たしか、称号が変化して、殺戮者に昇格するのですが。別建てにしたのでしょうか。限定品ですし。衛兵に高確率で職質される、ぐらいついていたはずなのに。間違って消しました?」


「いや、僕に効かれても。」


 さっきから、ネタバレともいえる情報が、ちょいちょい、勝手に披露されているのだが。これ、ネタバレで取得のハードルが上がる(制限がつく)? とる気はないけど。いや、制限がつくからこそ、殺るヤツがでる? わからん。

「まあいいでしょう。何か不都合が割ればメンテ入りますし。詫び石はよ、という文字を掲示板が埋め尽くしてくれるでしょう。」


「あっ、それから。他にもいくつか用意しているようですが、この手の称号は、どれもオンリーワン(限定品)の称号なので、サービス開始5分以内に条件にあった行動で取れるスーパーレア。ウルトラレアといったところですか。他のゲームで言うとSR,SSRですよ。」


「ですよ。じゃねえよ。」


 ガチャあった気がするけれど、ときは金なりのゲームではなかったはずでは。それにしも、管理AIだろうシステムが認識していない称号もあるのか。なんか、運営が知らない称号や、スキルが出そうな気がする。


 それにしても、なんのためにそんな無駄な設定を創った?。何、5分って。何基準?

 濃い時間過ごしているせいで、長く感じつけど、実は5分も経ってないの? わからん。ステータス画面は、


「あっ。」



「説明の途中で自殺するなんて、なかなかやりますね。」


 何故か、好感度が上がった? そんな、数値いらない。それにしも、ステータス画面を開くだけで死ぬとか。なんて、くそゲーだ。逆に考えればステータス画面を開くのに魔力的要素を使っていることになる。つまりは、このゲーム、MP0の時にアイテムストレージを開いて回復できない可能性。


「さて、続きですね。加害者と被害者が揃い現実時間で24時間経過しないのであれば、示談でき称号と効果は消えます。」


「続きって、そっちの。ついでだから、自殺にはそういうのは無いの?」


 示談って、現実味があるな。やたら、雑な説明らしき制作秘話を聞いたのだけど。これが、ノリと勢い、というやつかな?


「ありません。」


 ないのか。


「取得条件の一つに、回りにどんな影響を及ぼす誰かがいない、という、要は、プレイヤー、NPC、のほかに動物、虫、意識ある植物含めて、何も影響を与えないという、ゲーム開始直後、よっぽどのこあとが起きない限り起きない状況での取得を条件としていますから。レベル1で条件満たす場所になんていけませんし。むしろ、行く途中にモンスターに殺されます。そんなんだから、創ったんですかね?」


 どうやら、このAI。経緯を込めてさんをAIさん。影響を受ける内に入らないようだ。そして、ここは、きっと、キャラデザするような、特別な空間、ということになるのだろう。多分。なんか、ゲーム開始直後からシステムの埒外にいる僕。普通とは違うルートに入ったな。どうでもいいが、普通と違う特別をスペシャルと、置き換えればマイナスイメージが薄れるのは何故だろう。


「称号の確認はウィンドウで出来ます。人差し指と中指を揃えて親指で薬指と小指を抑え横に軽く動かし縦に下げるか、ウィンドを念じれば出ます。ログからは確認しようとした記録がありますが、また、確認しますか? 死にますけど。」


 わかりやすく指の形を作り動かすAIさん改めピクトさん。また、姿が変わっている。驚きの青さ。さっき見たときよりも、少し濃い?

 そして、死ぬとわかっていてやるヤツなんて、


「「あっ」」




「無理するからですよ。」


 何やら、手先を空中で振りながら確認している様子。これは、予想にしなかったことかな。ステータス画面を開いてないし。時折、バグは? と聞こえてくる。ログを確認している様子。 

 ただ、もうしょうがないなぁ、という空気を出したいのか、頭上に、その文字を浮かばせているのですが。これツッコミを入れたら負け? 文章を作成するときにある既存のワードアートで創ったのかな? どことなく安っぽい感じがする。


「あった、なるほど。そういうこですか。何ですか、この鬼畜設定。ゲームさせる気があるんですかね。それで私たちなのでしょうけれど。」


「あら。ものすごい勢いで誰か来ます。邪魔になりそうなら移動しますね。」


 そういわれがっちりと捕まれた僕。これもある意味で移動手段なんだけれども、きっと、外から見るとボール持ったピクトグラムにしか見えないのだろうな。野球のロゴ?


「待ちなさい! そこのひと?」


 聞いた事があるような声は、初め勢いよく出てきたのはいい物の、だんだんとペースダウンしている様子だった。見た目がこれなのだがから驚いたのだろう。犬耳少女か。なかなかやるな。何が?


 なんとなく、誰だかわかってしまった。そういえば、電子音がいつの間にか響かなくなっていた。

 フレンド登録(仮)にGPSが搭載されているのではないかと疑ってしまうほどの嗅覚。いや、この場合は、スキルか、を持っているのだろう。隠しスキル的なものがあっても不思議ではない。だって、このゲーム、既にバグっているし。最終調整ってなにを調整したのだろうか。


「ところで、あの娘は、何をしているの?」


「管理者権限で、私からのメールで大まかな現状を送りました。読んでいる途中ですね。」


「準備いいんだね。」


「動けない人用に準備してます。」


 その言い方が、正しいのならば、他にも僕と同じようなプレイヤーがいるというとなのだろうが。

 はたして、人魂スタートは、何人いるだろうか。


「大変なことになっているのにどうして教えてくれないんですか。」


「禁即事項?」


 どこかの未来人のような言葉を言ってみたりする。


「アバター製作に関わるところでもあるので、特別に間違っていることはないです。ただ、本人もここまで大変だと思っていなかったはずですよ。それでも、現実なら何とでもなりましたけれどね。」


 ピクトグさんは彼女の味方に付いたのかな。でも、ここに拉致してきたのは、このピクトさんなわけで。僕が悪いということにならない。2対1で僕が1になることはない。はずなのにな。


「ところで、先輩。そちらの方とどういうご関係で。」


 不思議だ。この子は、管理者権限とやらでメールを受け取っていたのに。気づきそうなものだが。けど、そういうことじゃないんだろうな。多分。なんとなく、学習した。ふぅ、やれやれ。


「緊急離脱」



「無駄に死なないでください。残機設定あれば残り1ですよ。」


「先輩。デスペナルティって知ってますか。」


 二方向から責められた。残機制って、1人だけ別ゲーム。イベントだと、回復制限あり、は、普通にありそうだから、もしかして、残機あり?


 デスペナルティ? 知らなん名だ。そもそも、レベル1の状態でそんなものがあるとは思えない。そういうのは、もっとレベルがある状態じゃないと。そもそも、あったとしても、この状態でヘルプ見れないし。


「そんなのあるのあるの?」


 運営(AIさん)に聞いてみた。


「いまは、無いです。開放はレベル5以上。最低、一回以上はフィールド上で敵モンスターと戦闘をしているのが条件です。レベル5からレベル10までが、全所持金の3分の1を。それ以上はそれと取得経験値の4分の1が復活税で強制徴収されます。」


「経験値いるんだ。」


 かなり持っていかれる様子。お金だけじゃなくて経験値いるのか。これは、レベル下がる系のゲーム? 復活地点か、協会でお金払うだけのゲームとは違うようだ。アイテムロストがないだけましか。ちなみに、


「4分の1ってどこから?」


「種族で最高4つ選べるから、だそうです。」


「最高値に合わせるのね。そうなのね。」


 僕個人的には4つの枠を使っているからいいけれど、枠一つだけの人から苦情が来そうな設定。最低値に合わせても苦情が来そうな気もするが、個別に設定できない?のだから仕方がない?


「個別でもできなくはないのですが、えらいひと曰く、サーバーの負荷がかかりすぎて、パンクする恐れがあるうえに。自称、ギリギリブラックではない環境が、ブラックになんてことになる可能性もあるので、どこかで統一規格を入れないと駄目らしいです。」


 自称ってしている時点で、もうすでに黒い気がする。今後、第二陣、三陣と継ぐ区分けだから、あまりはあったことに越したことはないのだろう。こんなの積んでる時点で、十分な余りがありそうな気がするが。


「他の方には内緒ですよ。」


「「はい。」」


 2人揃って運営を脅かすネタを手に入れた。これは、普通にゲームできない予感がする。いやもうできてないけど。


2019,04,24 訂正補正

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