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2話

技術的な設定を書いたのですが、書いていてどこかで見たような聞いたような話になったので、その点ご了承いただければ幸いです。

昔のJMという映画。あと、攻殻、パンドーラ。マルドゥック。虐殺器官と銃夢はちょっと違うかな。他に作品あると思うけど出てこない。

 人が宇宙にいつ行けるのわからないが、ロボット、AI、情報技術、ネットワーク技術、医療技術は急速に進化をしてた。


 VR元年。それを調べないとわからない時代、ネットワークと人体を繋ぐという技術が世に出された。


 この技術、元々、頭に専用のサークレットを着け、脳波、電気命令信号を、ロボットアーム、機械仕様の最新式義手、義足に伝え、失う前の生活とより近い状況にする。そういうコンセプトから始まったらしい。

 送り出すのが可能なら、受け入れるのも可能なのでは、そう考える人が現れた。そして、その可能性に賛同する人は多かった。


 未知への挑戦、未開拓地への行進。探究心が勝った結果だろう。


 当初、悪魔の研究と言われた。ネットウイルスによる記憶の改ざん、強力な電波による脳の破壊、洗脳、遠隔操作、俗に廃人化、等々の危惧して。

 それが、人工細胞とロボット技術の融合、人口神経技術の確立に、人工細胞でできた骨と、カテーテルよりさらに細い管、脳波、電気信号を送受信を伝える専用のコード、首の裏側から後頭部の下方にそれら可能にする埋め込み型プラグ装置、肩掛けマッサージ器を小型にしたような安全装置、大量の情報を表示する専用のバイザー、それを操作する専用の手袋、と似合う技術が開発で、現実の拡張と呼ばれる。

 元々のコンセプト、送る技術の支持と合わさり、見事な手のひら返しが起きたそうだ。


 そうして合わさり、出来た技術、繋がる技術、専用の特殊な機材とネットワーク端末を合わせる技術を総じてリンクシステム。繋がる人を、リンカーと。


 技術的にはすごく、できることも多い。

けれど、ネットワーク情報の分野に限定してみると、端末の種類が変わり、従来の物を強化しただけ、ともいえるらしい。何を主観にするかの問題だと思うのだが。まあいいか。


 その観点から見ると、車、バイク、自転車等、操作、操縦して動かせる物の運転中や、歩いている時の仕様は、原則使用不可、という従来通りの規制を強化した程度に収まるらしい。


 簡易版、首裏側からコードを背骨に沿って入れ、それに合う様に首の辺りをちょっと改造する技術の開発、確率。

 それが普及し、ある程度、安くなり、本来コンセプトが医療目的で、条件が合えば保険が効く。これを受ける為に専用の積み立て資産運用委託制度を作る会社まである。いろんなところに商売のタネがあるらしい。



 さて、なんでそんな高度で高価、高い技術の集合体を、僕が持っているのか。ただ、運が悪かった。この一言に尽きる。


 高校入学直前。歩いていると自転車とぶつかりそうな女の子が。とっさに腕を伸ばし、位置を入替、かばう。スピードが出ていたせいで吹き飛ぶ。ついで、大きな道路に出ようとしていた車にドーン。空中で飛ばされる位置が変更。道路側寄りでぶつかったせいで、大きな道路を走っていた大型車、トラックではない、にさらにぶつかり、道路に転がり伸ばした左腕は対向車に踏まれボキッと。

 あとで聞いた話では、数センチずれていたら頭がということも。



 自転車と車3台の4連コンボ。身内の通称、ピンボール事故。それを祖父母が聞くと、給料減らされるか、小遣い取り上げか、怒られるか、何かしらあるとか。

 人助けという滅多にしないことをした。だから、世界がびっくりした? のかもしれない。


 転生ものなら異世界チート、ハーレムと、テンプレが待っていたかもしれない。あるよね。あると思う。ないかな。



 救急車搬送、病院、検査、即手術で改造。


 初めにぶつかった自転車は、競技用自転車。当たり所が悪く、腰近くの背骨が背中側にズレ、一番目の車でさらにズレ、ついでに神経を傷つけ、2番目の車でズレ箇所が外れ、右肩に罅、地面に衝突し股関節と左肩が脱臼、頭を強く打ち付けたことで首の骨も傷つけ寝たきりコース。

 状況から2度目の時とっさに体をかばい、左肩は受け身をとろうとして失敗したから、股関節は、元々の衝撃で、罅が入りやすく、ズレやすいのではないかと。それまでのが、重なった結果らしい。

 たまたま、運ばれた病院で、最新版のリンク手術をしようとした人が。それを譲って貰い、左腕の骨を3Ⅾプリンターで加工したチタン製の物に。幸い骨だけで他の腕の部分は、無事だったそうだ。

 それでも左腕にも後遺症は残るがけど。


 意識が戻ったのは、事故から一週間近く。


 その後、覚えている限りの事情聴取をして、半年後に退院。気づいたら留年決定。リハビリにさらに半年で、歩くのに松葉杖のような補助器があった方いい状況に。最近の医療技術はすごかった。

 退院し、留年決まっているので、時折、学校に顔を出すという、舐めプ登校。

 入学年度は、入学式に出ていないので入学式に出ることを勧められた。最初のクラスで1人だけ合成写真加工をしたのだが、無駄な可能性。


 持っていない。いや、生きているのだから運がいい。中途半端に運がない?


 ちなみに、競技用自転車の子は、中学生になったばかりらしく、調子にのってかなりスピードが出ていた。付属しているスピードメーターに記録があり、さらに、近くに設置してある防犯カメラ映像を、基に検証すると、ぶつかる直前にかわす予定だった、という言い訳は不可能ではない。けど、プロレベルに近い腕前が必要。そうでなければ、体を横にし、強引に地面へと倒し、足元を狙うスライディングのようなことをしないと、っと、判断したらしい。


 そんなこんなで、一番費用を負担するのは、競技用自転車の子の家。次いで大型車。対向車は、大通りに出る車より少ない程度で、同列に近い。怪我の度合順らしい。


 助けた女の子は悠木さん。それを学校中が知っている。一緒にいて表立った嫉妬的な文句は、言われたことがない。裏ではな知らないが。


 死にかけた代償かな。




 ついでに、競技用自転車の子の兄? 親戚? 親族? の誰かが、同じ学校にいるとかいないとか。所詮は、噂。本当か嘘かどうかは不明。

 あと、悠木さんの家族は、事故直後処理をすべてを、弁護士さんが代理で行い、誰も会っていない。両親などは、誰か知っているっぽいが、何も言わなかった。何かある? 僕にはわからない、大人の事情?


2018,12,19 訂正

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