第四回目 文字の引き出しについて
~本日のお品書き~
・小説を書くときの文字の引き出し方(私の場合)
小説の作法を何となく学んだという事で、早速小説を書き始めよう。
「ちょっと待った!」
幼稚な文章しか書けそうにないんですが、どうやって小説っぽく書けば良いですか?
って始めの頃、私は思いました。
先ず結論から言うと。
大まかなプロットを頭の中で描く→ラストをどう終わらせるかを先ず考える→起承転結の転(読み手を驚かす変化)をどこで付けるか→転に至るまでの道筋を考えて、文章全体の整合性を取る→転から結(物語の最後をどう魅せるか)への道をどうするか。
ちょっと分かり辛いかもしれませんが、この順序を先ず最初に考えて書くのが、一番妥当ではないかと私は思っています。
そこで教科書となるのが、漫画やアニメやドラマ。そしてノベルゲーム等、沢山の物を見るのが一番手っ取り早いのかかなぁと思います。
「文章を書くのに何でそれらのものを視聴しないとならないの?」
と言う考えに至るかもしれませんが、実際にやってみると文章を書く良い訓練になるのと。
何より、楽しく文字の引き出しを覚える事が出来るので、それが一番の利点ではないかと思います。
では、例を挙げて見ましょう。
例えば刑事ものを書くとして、第一話はどうやって物語が始まりますか?
最初は、主人公が靴下を履き、鞄を持って、玄関で靴を履き部屋を出る。その後、警察署への通勤途中で近くの売店によって新聞を買う。そんなシーンを仮に書きたいとしましょう。
これを小説風に書くとどうなるか考えてみる。これが大事なのです。
最初はこんな感じから始めます。
例)
朝早く、男は目覚ましの音で起きる。そんな彼は警察官だ。
彼は日課をいつも通り過ごし、通勤をする。
通勤途中の彼には、必ず寄る場所がある。
個人経営の売店だ。そこで彼は有るものを買う。
そして店主は一言声を掛け、それを彼は聞いて一日の始まりを感じている。
若干小説っぽくなってきたので、更に修正します。
改稿例、途中まで)
暖かな陽光が、冊子の隙間から男の頬へと差し照らす。
この男の名は小倉健人という、新人警察官だ。
そんな彼の一日は、愛用の目覚まし音から何時も始まる。
ジリリ…という金属音が目覚まし時計から鳴り響くと、すぐ横にいた彼は何時も決まって、布団の中で少しの間まどろむ。
暫くした後、布団の中から勢い良く右手が伸びると、ガタンッ…と言う音を鳴らして目覚まし音は終わりを告げた。
「ふあ...あ...。あー、起きねえと」
取り敢えずは、男が朝起きるだけでもこれだけの文章になります。
そもそも「まどろむ」なんて言葉は、何処で覚えたかといえば。
私の場合、とあるノベルゲームで何度か聞いたのを覚えていたので、取り敢えず此処で使ってみた感じです。
まぁ、何が言いたいのかと言うと。
まどろむって言葉をどの様にして引き出しに入れたかというと。
ノベルゲームを幾つも読む→睡眠中に目覚ましが鳴った時に使えそう?等と考える→実際にその場面を想像して実際に文章に書いてみる。
こんな事をして文章の引き出しを増やしていくのが、一番良い勉強法ではないかと思っている。
と言う事です。
私自身、語彙力に乏しいと実感しているので、現在も文章を書くには非常に苦労しています。
というか、語弊力とかそんな言葉がなかったなどと最近知りました。
文章を学ぼうとすると、如何に自分が間違えて言葉を覚えているか等も良く分かりますね。
また何か書きたくなったらその内。