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戦艦薩摩  作者: 呉提督
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艦長会議

更新おくれてすみません。

最近忙しくて・・・・

これからまたペースが落ちると思われますが、皆様のご理解とご協力を

よろしくお願いします。

1941年 12月14日 10:00 東シナ海 『やはぎ』CIC


「偵察ヘリから入電!鹿屋に海自基地は確認できず!代わりに旧軍の戦闘機多数が駐留しているとのこと!」


CIC各所からため息と落胆の声が漏れた。

夢であってほしいと願っていたことが現実となったのだ。


「砲雷長、俺たちこれからどうなるのでしょう?」


若い海士が不安そうに尋ねる。

不安なのはみんな同じだ。無事にもとの時代に帰れるのか?

戦争に巻き込まれはしないか?現代に家族を残してきた者も大勢いる。

自衛隊は機械のいじり方は教えてくれても戦争のやり方など

教えてくれない。


「わからない。だが、これだけは言える。いつどの時代に飛ばされようと俺たちは海上自衛官だ。専守防衛を忘れるな。」


海原にも家族がいない訳ではない。結婚3年目になる、1つ年下の奥さんがいた。

だが、幹部が不安を見せたら全員が暗い雰囲気になる。

それが海原の自衛隊幹部としてのあり方だった。



「砲雷長、艦長から命令です。『これから会議を行うから

プレゼンテーターとして貴様も来い』とのことです。」


海原はそれを聞いてCICを後にした。


・・・・


『やはぎ』会議室


「これらの要素から我々第一護衛艦隊は1941年にタイムスリップしたものと思われます。」


会議室には『あがの』『さかわ』『のしろ』の各艦長、副長が勢揃いしていた。

海原はここまでわかっていることを報告する。


「で、我々はどうすればよいのかね?」


『あがの』の艦長だった。4人の艦長のなかで一番年上だ。

熟練者ならではの凄みがある。


「横須賀に行くのは得策ではありません。今連合艦隊司令部は

広島の柱島におり、戦艦大和の16日の竣工を待っています。

山本五十六連合艦隊司令長官に会うためには広島に行くことを進言します。」


「山本長官に会っても意味ないのでは?」


そう発言したのは『のしろ』艦長だ。4艦長では最年少の42歳で30代にみえるほど若々しい。


「それについては私から説明する。我々はこの時代では米空母20隻分に相当する力を持っているが、補給がなければ生きることはできない。それは皆もわかるだろう。そこで我々は連合艦隊司令長官の山本五十六に面会し、我々に対する補給をお願いする。」


「無条件で補給してはくれないでしょう。最悪、日本のために海軍の指揮下に入って戦えと脅されますよ。」


『さかわ』艦長の言葉に皆言葉を失った。

会議は4時間続いた。






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