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戦艦薩摩  作者: 呉提督
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【現代編最終回】 戦艦薩摩

遂に最終回!

皆様、ここまで本当にありがとうございました!

20XX年 1月28日


「作戦開始!」


群司令の命令と共に3隻のミサイル護衛艦が

白波を立てて突き進む。

主砲にはカバーがかけられており、

ミサイル発射管は鎖でロックされている。

ほとんど無防備に近い状態だ。


3隻のイージス艦は連合艦隊の輪形陣のど真ん中に

突入した。

だが、主砲を向けてくる艦は1隻もなく、

連合艦隊は沈黙している。



『こちら【あたご】。作戦準備完了!』


『こちら【きりしま】。同じく!!』


旗艦を務めるDDG『みょうこう』

に他の2艦から連絡があった。

いよいよである。



「よし!電磁波照射始め!!」


3隻の後方部から電磁波が照射され、

『薩摩』に集中する。

映像は海上保安庁の巡視船から総理官邸に

リアルタイムで送られ、内閣府から各マスコミに、

そして全国民へと届けられている。



「『薩摩』後部カタパルト、消滅しています!」


効果はすぐに現れた。

『薩摩』の後部カタパルトから

第三主砲、後部艦橋と次々に消滅していく。


「これは…行けるぞ!」



作戦は順調だった。

しかし、作戦開始から20分、

思いがけない事態に見舞われた。


「司令!電力が足りません!

今の発電量ではあと5分が限界です!」


イージス艦の発電機は原子力ではなく、

通常のディーゼルである。

『薩摩』を消滅させるほど大出力の電磁波を

出し続けられるほどの発電量はないのだ。



「せっかく、ここまでやったのに…」



その時だった。


「潜水艦3隻接近!浮上してきます!」


海面が盛り上がり、3つの物体が

海上に姿を現す。


「中国の戦略原潜、晋級です!!」


「まさか…邪魔しに来たのか!?」


しかし、晋級からの信号はそれとは真逆の

内容であった。


『コチラ人民解放海軍原子力潜水艦晋級。

海上自衛隊、貴艦隊ノ作戦ヲ支援ス。』


なんと、中国が自衛隊の作戦に

協力すると申し出たのだ。

司令は最初は疑念を抱いていたものの、

発電量を増やす方法がないため、

この申し出を承諾した。



晋級の発電機に自衛隊の真空管を繋げ、

最大出力で『薩摩』に照射する。

323mの巨体は、徐々にマストが消え、煙突が消え、

第一艦橋が消え、遂に第一主砲も消滅した。



そして、



「『薩摩』の完全消滅を確認!!作戦、成功です!!!」



『薩摩』はその巨大な艦体を海上から消失した。

連合艦隊の他艦や、上空の航空機も消滅していく。


連合艦隊から、最後の電文が全世界に発信された。


『人類が核の炎を失った結果、

さらに大きな争いが世界中で勃発した。

世界平和がどれだけ危ういバランスの中で

成り立っていたのか、理解できただろう。

これから先、人類の未来を切り開くのは

兵器ではない。非軍事的科学力である。

でなければ、人類は自ら地球環境を滅ぼし、

滅亡への道を歩むことになるであろう。


第二次世界大戦から作られた枠組みを破壊し、

人類が一丸となって新しい未来を創ることを願っている。


連合艦隊旗艦【薩摩】』




日本は連合艦隊に勝利した。

武力ではなく、日本人らしい非軍事的科学力で、

対立していた中国と、戦勝国、敗戦国の枠を越えて協力し、

連合艦隊を消滅させたのだ。


世界ではまだ混乱が続いている。

日本は棘の道を進むこととなるだろう。


だが、心配することはない。日本は

アメリカの下から独立し、敗戦で失った日本人の

誇りを取り戻し、主権国会として新たな一歩を

踏み出せたのだから。

その証拠に、今回の事件の内閣の対応の支持率は

84%にまで昇った。



その後、連合艦隊が出現することは二度となかった。


1ヶ月後、行方不明となっていた

第一護衛艦隊がグアム沖で発見された。


戦艦薩摩 完

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