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戦艦薩摩  作者: 呉提督
60/65

壊滅

米軍好きはご注意ください。

批判覚悟です。

あと昭和3話、現代2話で終了予定です。

20XX年 1月17日 09:00


米軍の勝利に全世界が沸き立った。

ついに人類は異世界の力を撃ち破ったのである。
































































誰もがそう思っていた。


「強烈な磁場の乱れを探知!」


「場所は!?」


「ここ・・・艦隊のど真ん中です!!」


そのわずか1分後、

巨大なパゴダ艦橋に3基の51cm砲、

『大和』に酷似しつつもそれより遥かに大きい船体。


『薩摩』だった。



退避することも、攻撃することもできなかった。

『薩摩』はわずか2000m先の米空母『カールヴィンソン』に

主砲を向ける。



『合衆国は"世界の警察"とはほど遠い。

よって制裁する。』


それが『薩摩』の唯一の言葉だった。

『薩摩』は『カールヴィンソン』に全主砲を発射。

全弾が命中する。



「長官!『カールヴィンソン』が!!」


10万トンの米空母も

51cm砲の直撃には無力に等しかった。

艦全体から黒煙を吹き出し、

海中に消えていく。



「悪魔だ・・・

なぜ、なぜこんなことに・・・」



『薩摩』の主砲はゆっくりと旋回し、

その照準を『ロナルド・レーガン』へと向ける。


「お前たち、早く船を離れよ!急げ!」


だが、『薩摩』の主砲は無慈悲にも

『ロナルド・レーガン』を貫いた。

『ロナルド・レーガン』もまた、6000の命と

共に深海へと引きずりこまれていったのである。



旗艦となる空母を失い、第7艦隊は

ちりじりになって逃げ出した。

その上空に無数の航空機が出現する。

再出現した連合艦隊空母『信濃』『翔鶴』『瑞鶴』から

発進した航空機だった。

当然機体は海水で、レーダーに反応しない。


烈風、流星、彗星からなる

日本軍航空隊、その数500。

いかに鉄壁の防空能力を誇るイージス艦で

あっても、レーダーが使えないとどうすることもできない。



わずか20分で戦闘は終わった。

米第7艦隊は文字通り全滅。

連合艦隊は尖閣方面へと去っていった。


現場海域にはただ

硝煙の臭いと、虚しく生存者を探す

海自艦隊だけが残った。


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