撃墜
震災描写を含みます。
苦手な方、ご注意下さい。
20XX年 1月11日 17:15
「弾道ミサイル4機、目標に接近!」
平壌近郊から発射された弾道ミサイルのうち、
1発は発射後すぐに黄海に落下したが、
残る4発は連合艦隊に向けて飛翔していた。
「艦長、いかがなさいますか!?」
「本土に落ちるならまだしも、我々に連合艦隊を
守る義務はない!迎撃待機!」
ミサイルは薩摩艦隊に3発、
機動部隊に1発が放たれ、
すべてが核弾頭と考えられている。
総理官邸だけでなく、
沖縄沖の米第7艦隊や
ホワイトハウスなど、全世界がこのミサイルの
行方とそれがもたらす結果を注視していた。
魚釣島沖の薩摩艦隊の様子は米軍の無人偵察機から
総理官邸へ送られている。
「着弾まで2分!」
もし、この攻撃で連合艦隊がやられたら、
きっと人類は永遠に核を廃絶することは
できないだろう。
総理は連合艦隊が生き残ることを叶わないとわかっていながらも、心の奥底でひそかに願っていた。
願いは通じた。
「な、なんだ!?」
突如、『薩摩』『大和』『武蔵』が発砲した。
すると空に巨大なオーロラが現れ、
ミサイルを木っ端微塵にしてしまったのだ。
「いったい、なにが起きたんだ・・・・?」
困惑する対策本部一同。
しかし、さらにそこに衝撃の一報が飛び込んでくる。
「熊本県北部で大規模な地震発生!!」




