表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦艦薩摩  作者: 呉提督
47/65

20XX年 1月10日 15:00 日本 総理官邸 緊急対策本部



「総理、各国から声明が来ています。

9割が日本政府を非難する内容です。」



やはり受け入れてはもらえなかった。

だが、竹本もそう簡単に受け入れてもらえるとは

考えていない。ここからが正念場だ。

粘り強い外交と連合艦隊との交信。

これを続けていくしかない。

日本がこの状況を生き残るには、

連合艦隊と戦わず、国際社会からの信用を得る以外

道はない。


「外務事務次官。何度でも同じ説明を繰り返して

各国政府を説得するのだ。たのんだぞ。」


「は!」



総理はだいぶ疲れているように見えた。

無理もない。このところ、まともに寝ていない。

連合艦隊が現れてから自衛隊、外務省、内閣府への指示、

特別調査チームの編成など、次々と変化する状況への

対応に追われていた。

国を背負うその重圧は計り知れない。



だが、現実は総理に休む時間を与えてはくれなかった。



「総理!熊本県沖に現れた機動部隊が

航空機を展開中!その数200!レーダーに反応しません!」


防衛省幹部の報告だった。

30分前に熊本県沖に現れた、連合艦隊空母

『信濃』、『大鳳』、『翔鶴』、『瑞鶴』を主力とする機動部隊

は、目的不明のまま航空機を発進させており、

一刻も早い対応が求められた。



「とりあえず、熊本県、長崎県、鹿児島県西部に

避難準備情報を発令!佐世保の海上自衛隊を

現場に急行させろ!くれぐれも連合艦隊を刺激するなよ!」





だが、そこに追い討ちをかけるように新たな情報が

飛び込んできた。



「在日米軍からもたらされた情報です!

平壌近郊の北朝鮮ミサイル基地に不穏な動きあり!

中距離弾道ミサイル5発が発射台に装填されている模様!

弾頭は・・・・通常にあらず!!」




恐れていたことが迫りつつあった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ