会見
テスト期間で更新遅れましたことを
おわびいたします。
今回は現代です。
20XX年 1月10日 14:00 総理官邸地下 緊急対策本部
「連合艦隊出現!魚釣島沖合21kmの地点に
『薩摩』『大和』『武蔵』を中心とする主力艦隊が
出現!同島に上陸した中国軍と交戦中の模様です!!」
「なんだと!?」
やはり、敗れたわけではなかった。
中国軍の攻撃で消滅したはずの連合艦隊は
再び現れ、自分たちを攻撃した中国軍に
報復している。
「総理!ご指示を!!」
「2回目の記者会見を開く!官房長、ただちに準備せよ!
国民だけではない!全世界に向けてだ!」
竹本は用意された書類をまとめると、
部下を引き連れて会見場へと急いだ。
・・・・
竹本は実は『薩摩』が中国空母を撃沈してすぐに
1度会見を開いている。
しかし、この時は混乱や情報不足から
国民をなだめることしかできず、本人もそれを悔やんでいた。
準備が整い、会見場に歩みを進める。
会場を沈黙が支配する。
日本中のマスコミが集まる中、
汗で濡れた手を握りしめ、
竹本は沈黙を破った。
「皆様もご存じのとおり、約1ヶ月前から
東シナ海に『連合艦隊』を名乗る謎の戦艦群が
出現しております。
重ねて申し上げますが、彼我が国は彼らとは一切
関係ございません。
そこで日本国は信用を得るため、ひとつこの場をお借りして
宣言させていただきます。
"日本国は連合艦隊との交信および、連合艦隊について判明した情報すべてを全世界に随時発信いたします。"
また、日本国より、ひとつ、提案がごさいます。」
ここまで話終えて、竹本は唾をごくりと飲み込んだ。
かつてない緊張に声が震える。
同時に足にも振動が伝わる。
小さく深呼吸して息を整えた竹本は
こう言った。
「日本国は連合艦隊を臨時国連軍とすることを
全世界に提案いたします!」
会見場がどよめいた。
事務官がそれをなんとか静止する。
「理由を述べます!
連合艦隊は圧倒的科学力を持ちながらも、
自衛以外の戦闘はせず、我々に対する要求も
全核兵器の廃絶や海洋隣国不可侵条約の締結など
平和的なものばかりでした。
よって我々は連合艦隊を
"信頼するに値する組織"であると判断いたしました。
皆様からの支持を得られますことを心より
願っております。」
竹本は言葉を切った。
「以上で会見を終わります。
続いて質疑応答に移らせていただきます。」
事務官が進行すると会場から一斉に手があがった。
質疑応答を終え、総理が特別対策本部に
戻った直後、新たな連絡が入る。
「熊本県沖40kmの海域に連合艦隊の
機動部隊出現!!」




