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戦艦薩摩  作者: 呉提督
29/65

小笠原群島沖海戦 2

1942年 4月18日 07:30 小笠原群島沖


「敵機動部隊発見!敵機動部隊発見!」


真珠湾攻撃以来探し求めていた敵機動部隊をついに発見した。

ヨークタウン級航空母艦『エンタープライズ』と『ホーネット』

その周りを護衛の巡洋艦と駆逐艦が固めている。


突如艦隊防空のF4F2機が二式大艇に突っ込んできた。


「急いで離脱するぞ!」


機長は迷わず離脱を選ぶ。操縦かんを思いっきり

押し倒し、低空に降りる。

後部からは機銃の勇ましい音が聞こえてくる。


敵戦闘機の1機が黒い煙を吹き出している。


「いいぞ!よくやった!」


エンジンに被弾したのか、黒煙を吐いたF4Fは

母艦に戻っていく。

残る1機も艦隊を離れるわけにはいかないのか、

ある程度のところで帰っていった。



「よかったですね、機長。」


「急いで報告だ。『敵空母の1隻は陸上爆撃機を

積んでいた』と。」


空母に陸上爆撃機を積んで空襲するなんてアメリカも

よく考えたものだと思う。

唯一の失敗はそれを発進させる前に見つかったことだ。


「油断するなよ!警戒を厳としろ!」


機長は横須賀から出航した2航戦に敵空母撃滅を託した。



・・・・

同刻 『蒼龍』艦橋



「最大戦速だ!急げ!逃がしてはならんぞ!」


空母『蒼龍』の艦橋で叫んでいるのは2航戦司令長官山口多聞少将だ。

『人○しの多聞丸』とよばれるほど攻撃的な性格で

これまで多くの戦果と犠牲を出した。


「長官!偵察に出した97式艦攻2号機から入電!

敵空母発見!距離200海里!」


「すぐに攻撃隊を出せ!」


山口の目に写っているのは米空母のみであった。

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