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戦艦薩摩  作者: 呉提督
22/65

進む計画

感想欄での指摘を受けて

各話を少しずつ変更しました。

これからもドンドン指摘して下さい。

よろしくお願いします!

1942年 1月1日 10:00 旅順


ここ、旅順では、牧野造船官と海原参謀、

旅順総督となっていた豊田副武大将が

議論を進めていた。


「新型戦艦は絶対に沈まない戦艦にしなくては

なりません。よって100本の魚雷にも耐えられる

ようにします。」


海原、豊田両名は深く頷いた。

牧野造船官の話は続く。


「主砲は51cmとのことですが、私は大砲に

ついては専門外なので、大砲の重さを

教えていただきたい。」


「わかりました。」


戦艦はただ大きな船に主砲を積めばいいという

わけではない。

重心が少しでもずれればすぐにひっくり返るし、

たとえ浮かんだとしても浮力がなくなってしまう。

造船官にとって船の重心は命なのだ。


「それと、対空砲の配置もお聞きしたい。」


「対空砲?そんな300mを超える戦艦に

対空砲の配置が影響を与えるのかね?」


豊田が聞いた。豊田には300mを超える戦艦に

対空砲が影響を与えることが信じられないようだ。


「はい。1本でも多くの魚雷に耐える

戦艦をつくるなら絶対に必要です。」


豊田はわかったと頷く。



「ところで牧野造船官、機関はどうしますか?」


「うーん、故障は多いですが、やはりディーゼルエンジンにするしかありませんね。

従来の機関では300m以上の巨体で30ノットはだせません。」


「わかりました。。主砲と同時に機関の開発も

急いで進めるようにします。」


海原が牧野に約束した。


「それと、水深は大丈夫ですか?」


前から懸念されていた水深の問題。

牧野は大丈夫そうだと笑顔を見せた後、

豊田に尋ねる。


「豊田大将、旅順の造船所の拡張はどうなっておりますか?」


「元々それなりの造船所があったおかげで

思ったより早い。この調子なら3月から

造船を始められるだろうな。」


ハッハッハ!と愉快に笑う豊田。

牧野は豊田のこの豪快なところが好きだった。


「今後の予定は、造船所の拡張と

日本全国から優秀な造船員の集結。

その後、船体の建造と主砲、機関の開発を

同時進行する。これでいいですね?」


「はい。」


海原が確認をとり、牧野が同意する。

その様子を豊田が嬉しそうに見ていた。



・・・・

1942年 1月20日 ブルネイ



海上自衛隊第一護衛艦隊はブルネイに停泊している。

他人は海軍の特殊部隊だと思っており、

誰も怪しむ人はいない。


そんな時、海原砲雷長は耳を疑う話を

現地の海軍士官から聞いた。



























『空母『加賀』が撃沈された』 と。

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