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戦艦薩摩  作者: 呉提督
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すべての始まり

201X年 12月9日 12:00 南シナ海


「定時報告!対空対潜対水上、すべて異常なし!」


一人の青年がマイクに報告を行う。

海上自衛隊第一護衛艦隊旗艦『やはぎ』は僚艦の『のしろ』

『さかわ』『あがの』とともに南シナ海を航行していた。

今報告したのは『やはぎ』砲雷長の海原守三佐である。

北海道札幌市出身の31歳で自他ともに認めるお人好しである。

彼の曾祖父は海軍の参謀だった。

そんな曾祖父に憧れて彼も海上自衛隊に入った。


「ご苦労。」


艦橋から短い返答があった。艦長の天草源次郎一佐である。

厳格な性格だが、プライベートでは二人の娘を愛する優しい父親だ。周囲の信頼も厚い。


中国が南シナ海に人工島を建設してからアメリカは中国の行動を国際法違反だとして『航行の自由作戦』を始めた。日本は新たに行使可能となった集団的自衛権に基づいて航行するアメリカ艦の護衛を行っている。


イージス護衛艦『やはぎ』はあたご型イージス艦の後継艦として誕生した。

変更点としては、自動対空バルカン砲CIWSが2基から4基に増え、装弾数も15000発に上昇。VLSに搭載できるミサイル数も1.5倍になった。

またレーダーの出力も上がり、さらに多数のミサイルを同時補足、撃墜することが可能になった。


「引き続き警戒せよ!」


『了解!』


CICに男達の声が響いた。


・・・・


201X年 12月9日 18:00 南シナ海


「超巨大台風接近!」


「総員戦闘配置につけ!」


艦内があわただしくなった。いきなり超大型台風が探知されたのだ。中心気圧は910hpaだという。


「横波に注意しろ!」


「衝撃に備えろ!」


大きな横波が『やはぎ』を襲った時、彼らはすでにこの世界から消えていた。




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