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戦艦薩摩  作者: 呉提督
16/65

新たな迷子

1941年 12月24日 11:00 東シナ海海上


「砲雷長!間違えありません!

友軍のDDV『しょうかく』とDD『ゆきかぜ』

です!」


『やはぎ』のレーダーにとらえられたのは

日本海軍の艦艇でも、アメリカ軍の艦艇でも

なく、同じ海上自衛隊、第一護衛艦隊に所属する

DDV『しょうかく』とDD『ゆきかぜ』

だった。


もともと2隻は『やはぎ』達と同じ艦隊に

いたのだが、『やはぎ』たちが台風に

巻き込まれた時は諸事情で米軍艦艇と行動して

いたため、こちらには来ていないと誰もが

思っていた。



「『しょうかく』より、信号!

【ヤハギナリヤ?】です!」


部下の報告に海原は答える。


「艦長に報告。信号返信!

【コチラヤハギ。此ヨリ停船ス。】」



その後、第一護衛艦隊の6隻は東シナ海の

ど真ん中で合流し、全艦がそろった。



・・・・

同年同日 12:00 『しょうかく』艦内



「いやあ、よかった、よかった。

いきなりこちらの世界に飛ばされて

どうなるかとおもいましたよ。」


満面の笑みで喜ぶのは『しょうかく』艦長の

空井翔一等海佐だ。


彼の話によると、『やはぎ』たち4隻との

連絡が途絶えた後、2隻に捜索命令が出された。

しかし、捜索開始から4時間ほどで例の台風に巻き込まれ、こちらの世界に飛ばされてきた

という。


DDV『しょうかく』は海上自衛隊初の

戦闘機発着艦型護衛艦だ。

最新の国産ステルス戦闘機、FX20を

30機搭載でき、中国海軍の空母『広東』とも

互角に渡り合える。

空井一佐はこの艦の運用のために航空自衛隊から

転属になったのだ。


「燃料は足りているか?」


群司令が問う。


「はい。問題ありません。」


空井一佐は元気に答えた。



新たな2隻の迷子を加えた艦隊はブルネイを

目指し、出発した。

皆様ご存じのとおり、

連合艦隊の海原参謀は海上自衛隊の海原砲雷長の

曾祖父です。

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