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戦艦薩摩  作者: 呉提督
15/65

思考

感想おまちしています。

1941年 12月24日 11:00


恐ろしい顔で米内を睨み付ける海原参謀。

その表情からは並みならぬ覚悟がみてとれた。


「だが、そんな横暴を認めるわけにはいかん!」


それでも米内は頑として首を縦に振らない。

海原がさらに反論しようとしたその時だった。


「そんな説得ではいつまでも閣下を納得

させられんよ。」


海原にとって最高の援軍がきた。

連合艦隊参謀長の宇垣纏だった。


「宇垣中将、なぜここに?」


「閣下を説得するためです。

米内閣下、今回の戦艦建造は山本長官も了承して

おります。」


米内はひっくり返りそうになった。

あれだけ、戦艦無用、航空主義を唱えていた

山本がどうして。


「こうなった以上は閣下にも運命を共にして

もらいます。」


宇垣はすべてを話した。

海上自衛隊と名乗る未来から来た日本人。

彼らから聞いた屈辱の歴史のすべてをだ。


「山本長官はその話を聞いて考えを変えられました。」


山本のことは海軍省時代からよく知っている。

確かに柔軟な思考の持ち主で自分の考えに

固執する男ではない。

だが、やはり信じられない。


「ならば、これをみていただくしかありませんね。」


宇垣が出した山本名義の書類を見て米内は

うなだれるしかなかった。


・・・・

同刻『やはぎ』CIC


「砲雷長、水上レーダーに感あり!

反応2!内1隻は大型艦です!! 」


「艦長に報告!戦闘準備!」


戦闘準備とは、戦闘用意よりも1段階低い命令、

いわば、いつでも飛び出せるようにしろということである。



「艦橋より報告!戦闘体制解除!

友軍艦です!」


メインモニターに出されたその艦の姿をみとめて

海原は目を疑った。



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