表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦艦薩摩  作者: 呉提督
10/65

柱島入港

遅れました。ごめんなさい。

1941年 12月17日 12:00 瀬戸内海


「タグボートより信号!『貴艦ノ所属ヲ上告シ、停船セヨ』です!」


どこまでも蒼い海が広がる瀬戸内海。そこに浮かぶ柱島の沖合を

赤い軍艦旗をなびかせ、4隻のイージス艦がきれいなウエーキを描く。4隻にはタグボートはおもちゃに見える。


「返信。『コチラ海上自衛隊第一護衛艦隊。我ラニ敵対ノ意思ハナイ。連合艦隊司令長官山本五十六トノ面会ヲモトム』だ。」


・・・・


艦長会議にて、意見はまっぷたつに割れた。


連合艦隊と共に戦うべき、という強行派と

連合艦隊には情報のみを提供し、補給をもらってどこかに隠れ、

戦わない、という常識派である。


「連合艦隊には情報のみを公開するべきだ。共に戦えば歴史が歪んで現代に帰れなくなる!」


と主張する常識派に対し、


「情報を公開しても歴史は歪む!ならば連合艦隊と共に早期講和を目指し、ひとりでも犠牲を減らすべきだ!」


と強行派も反論する。

議論をおさめたのは群司令の鶴の一声だった。


「共に戦うべきという意見にも一利ある。だが、我々海上自衛官が国民を守る以外で他国兵の生命を奪うことはあってはならん。」


群司令のこの一言によって、常識派の意見にまとまった。


・・・・


「タグボートより返信!『コチラ了解シタ。証拠トシテ

主砲ヲ上ゲ、停船セヨ。』」


「艦長、いかがなさいますか?」


『指示通りにしろ。』


艦橋からの指示を受け、海原は主砲を上げ、停船するように指示した。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ