第13話「平和」
毎日投稿は、荷が重いですね…頑張ります。
それと、最近異世界ものに飽きてきたってのもありますね。
この小説が書き終わったら恋愛ものでも書いてみましょうかね(笑)
ソフィールを建ててから一ヶ月が過ぎた。周りの国からは、新たな国として認められている。
実際は、認めざる負えなくしたのだが。
何より、この世界にいる奴隷の獣人達を、助け出すことが出来た。
まだ馴染めていない獣人もいるが、初期の面子たちがフォローしているため、なんとかやっていけてるようだ。
因みに、犯罪は起きていない。
犯罪を犯したら、この国から追放される。それは、この国の基礎憲法だ。
それとは別に、奴隷として死ぬはずだった獣人たちが、俺のことを神格化しているらしい。
街では、『レルア教』という宗教まで存在するほどだ。
曰く、レルア様の言うことは絶対。守らなかったら、レルア様の加護が消えてしまう。
らしい。頭が痛くなる思いだが、それで犯罪が起きていないのなら、別にいいのだろう。
「失礼します。食事の準備が整いました。」
「ああ。すぐ行く」
というわけで、話は食事が終わってから。
ごちそうさまでした。
それで、続きなのだが。
この1ヶ月、世界中の国々に喧嘩を売ってきた。その上で、獣人を救出してきたのだ。
しかし、この国はまだ1度も襲撃されていない。どうやら、俺が原因らしいのだ。
忘れていないだろうか。
妖狐であり、九尾。
過去、世界を滅ぼしかけた存在なのだ。
そうそうと手を出せないだろう。
こちらとしても嬉しい限りだ。現在、騎士団を作り、育成しているのだ。
まだまだな部分が多いが、その点は獣人ならではの身体能力で埋めていく。
すごい勢いで成長していく様子には、何度も驚かされた。
もし襲撃されても、彼らが対応してくれる。それでもダメなら、俺が出ればいいだけだ。
最初から俺が出てもいいが、彼らのためにならない。
ま、彼らはかなり実力をつけていっているから、そこまで心配していない。
おそらく、冒険者でいうBランク程の実力をつけているはずだ。
というわけで、騎士の様子を見に来た。
「みんな息が合ってきたね。」
「でも、まだ好きがあるな。ソフィア、相手してやってくれないか?」
「わかった!それじゃ行ってくるね!」
「よろしく頼むよ。あ、手抜けよ?…遅かったか。」
早くも騎士団相手に無双している。
ソフィアを囲むが、あっけなく突破されてしまう。
「囲んでも安心しない!そこ!囲んだ時剣を振らない!仲間に当たるでしょ!そこ!息を合わせなさい!」
的確に指示を出しているあたり、流石は青龍といったとこだな。
「「「うぎぁぁぁぁ!!!」」」
「そこ!男ならうじうじしない!」
「あー。うん。頑張れ騎士たちよ。俺は城下を見てくるぞ…」
騎士たちの叫び声をBGMに、レルアは城をあとにした。
さて、このままの姿で出ると、大名行列みたいになってしまう。
なので、いつも他の獣人の姿になって国を徘徊するのだ。
「今日は猫族になるか…ふっ!」
レルアを光が包んでいく。そして、足下から光が弾けると、既にレルアの足ではなくなっていた。
「毎回思うけど、プリティーでキュアキュアな戦士の変身シーンみたいだな」
冗談はさておき、これで城下に気兼ねなく行ける。
「それじゃ、行こうかな」
今日も、ソフィールは平和だ