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第1話「封印から始まる物語」

前の2作は、途中で放り出してしまい。言ったことも守れないようなみえゆうです。

この作品も、文章力共に期待しないでください。

はい。期待しないでください。


目が覚めた。そこは、今まで見てきた天井とは違うものだった。間違いない。

そして、自分の体が思い通りに動かず、視界がぼやけていることから、自分が赤ん坊になっているのだと悟る。


(なるほど。一から鍛えられるのか。面白い。)


そうして、眠りにつくのだった。





□□□□□□□□□



この日は嵐だった。

雨が強く、地を削り、少し離れたところに雷が落ちる。

そんな日に、男は森の中へ来ていた。


「あそこか。」


彼の視線の先にあったのは、古びれた廃屋だった。


「こちらフォックス、位置についた。これから作戦を開始する。」


その問に、無線から了解の合図が聞こえた。


廃屋にはいくつもの赤外線カメラと、赤外線センサーが張り巡らされ、蟻1匹通さないほど厳重に守られていた。


そして、さらに囲うように男達が銃を構えながら見張っている。その数13人。


どう見ても死角などなかった。


(なるほど。しかし、俺の気配を悟れるものはいないか。)


彼は、気配を偽り、男達の元へ歩いていく。

しかし、男達は彼に気づかない。


そうして、この組織は彼によって、誰にも気づかれずに消えていった。



□□□□□□□□□□□□



二度目の覚醒。


どうやら前世の夢を見ていたようだ。

前世では、フォックスというコードネームで諜報班に所属していた。

チームの名前は「セガドラ」。スペイン語で死神という意味だ。彼らに関わると必ず死ぬことから、この名前が付けられた。

彼らは、世間にこそ出ないが、裏の世界で、知らない者はいないほど恐れられていた。

しかし、最強の諜報班に所属していた彼も、寿命には勝てず、息を引き取った。


(しかし、なぜ記憶は残っているのに、個人名が思い出せない…?)


周囲の人の名前や、自分の名前すら思い出せない。しかし、この記憶は自分の物だということはわかる。


(それに、なぜ誰もいない。建物内に人の気配が感じられない。)


手を挙げて見たところ、赤ん坊の手だということがわかり、自分が赤ん坊だということを確信した。

しかし、気配が全くない。


(ふむ。どうした事か。)


完全に詰んだ。

核爆発や深海2000mに沈められても死ななかった彼だが、不慣れで自由に動かせない身体になり、完璧に詰み状態になった。


(寿命以外で死ぬのはプライドが許さんな…しかし、どうするか…ん?)


考えていると、ふさっ、と当たる感覚があった。

その方向を見てみる。


なんと、自分のお尻から、9本の尻尾が生えていた。


(このしっぽの形からして…狐か?)


どうやら狐に転生してしまったらしい。それなら、すぐに一人で狩りに出れるであろう。人間でないと言っても、人間の知恵がある。簡単に食べ物は見つかるだろう。


(ん?皮膚は人間のもの。しかし、尻尾が生えている…?)


生えている尻尾が、猿のものならまだ分かる。しかし、自分に生えているのは狐のものだ。

必死に考える。なにせ、今出来ることはそれぐらいしかないからだ。


数分後


(もしかして、ここは所謂異世界というところか?それで、俺は狐族になったと。)


考えがまとまった。

ここが異世界であるなら、尻尾が生えていることも、空気中に異質な物質(.....)が入っていることも納得できる。


ふと思った。


(この物質は、魔力とやら何じゃないか?)


そう思い、この物質について調べることにした。

すると、この物質が体内にもあることが判明。

心臓とは反対の場所に違和感があり、空気中の何万倍にも濃くなったものがある。

もう少し調べると、物質は任意に動かせるようだ。物質が通ると、その場所は麻酔が掛かったようにじんわりと熱くなる。

最後に、指先に集まるように集中して、火をつけるイメージをした。


ぶぉっ


(おおっ!火が出た!これは魔法なんだよな?つまり、この物質は魔力だな)


何年ぶりに素直に驚けただろうか。最後に驚いたのは敵が3キロもの狙撃を成功させてきたことだ。あのままの体制だったら、脳幹をぶち抜かれていた。その腕前を賞賛して、ハンドガンで脳幹を打ち抜いてやった。飛距離?遠心力や風を利用すれば3キロ程度の精密狙撃なんて簡単だ。


それはさておき、魔力と断定し、さらに魔法について調べてみる。


次は、魔法で作った物を飛ばしてみることにした。

流石に、火だと火事になり、逃げれず死ぬ可能性があるので、水にする。


(こういうのは、イメージが大切なんだよな。)


空気中の水蒸気を集め、水の塊になるようにイメージする。

すると、辺りが幾分か乾燥し、指の先にソフトボール程の水の塊ができた。


それを、ピストルの要領で飛ばす。


(回転を加えて、いけ!)


放つイメージをした瞬間、ピストルと変わらない速度で飛び、壁を突き破ることができた。


(これは…ここまで前世の考えた魔法の使い方と同じとは…)


この間で一緒だと、気味が悪い。

しかし、ここで生まれた以上、人生をまっとうする。

前世の記憶があれば、多少違うところはあるだろうが、ほとんど同じ理論で魔法が使える。それがどれだけ有利なことか。


(まずは世界を旅してみたいな。その前に、まず食料を探さなくては。)


身体に力を入れるが、思うように動かない。

なので、細胞単位で強化する。

そこまでして、なんとか立つことが出来た。


(ふう。結構辛いな。)


このままだと数分で魔力が切れるだろう。


(ウルトラの人みたいだ)


我ながらうまい喩えをしたと思ったが、残念ながらそんな暇はない。

急いで扉の前へきた。


(ん?扉があかない。これは、外に魔力の壁があるな。結界みたいなものか?)


どうやら、封印されてるみたいだ。

通りで外の気配がわからないわけだ。


(壊せるか試すか。)


部屋の反対側まで来てる、自分の周りに結界を張る。柔らかく、丈夫な結界と、固くて、分厚い2重のものだ。そう簡単には破れないだろう。ちなみに、中けら外に出れるが、外からなかには入れない一方通行だ。


(これでよし。まずは、RPGロケット弾かな)


魔力を固め、イメージして組み上げていく。


(…発射)


どごぉぉんっっ!!


爆音と爆風によって、視界が歪む。


(思ったように使えたけどさ。これ、赤ちゃんがやってるって考えると、すごいシュールだよね)


視界が晴れると、見事に穴があいていた。


(おお、よかったよかった。…ん?)


外に見えたのは、狐族と思わしき男性2人。しかも、倒れている。


(今ので吹き飛ばされたのか?)


とりあえず、足を怪我している左側の男性の元へ行こうと、部屋を出る。


(ん?体が軽くなった。それに、魔力がすごい勢いで回復してる。)


外に出た瞬間に、強化が必要なくなった。それに、部屋の中より数十倍空気中の魔力が濃い。


(もしかして、封印されてたんじゃね?)


男性の元へ向かうと、ひどく怯えられたので、あながち間違いではないのかもしれない。


□□□□□□□□□□□□




それから、男性を水と火の魔法を使い男性の怪我を治癒し、鏡のある部屋を探した。

散策中は気配を偽りながら歩いていたので、誰ひとりとして気づく者はいなかった。


しばらく探していると、一つの結論にたどり着いた。


(うん。ここに鏡はないな)


もしかすると、この世界では鏡は貴重なものなのかもしれない。

そうなると、作るしかない。

しかし、魔法を使うと、魔力に敏感な者が気づくかもしれない。

流石に空気中の魔力まで操る自身はなかった。


(自分の姿を確認するのはあとにしよう。それに、なんか少しずつ身長が高くなってるし)


手や足を見ると、二歳児程の皮膚になっていた。服もきつくなり、今はパンツしか履いていない。

急に来た成長期に、体が悲鳴を上げている。


(封印って、成長まで止めるのか…んにしても、魔法がなかったら、今頃痛みで動けなくなってただろうな…)


今は痛むところを全力で治癒しながら行動しているため、痛みは避けることが出来ている。

しかし、数年分の成長痛が体を襲っているので、いくら痛みに強いと言っても、動けなくなるのは目に見えていた。


(それじゃ、ここの言葉を調べましょうか。)


新たな目標を立て、書庫を探すのであった。





最後まで見ていただき有難うございますた

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