な・ま・え・・・が決まった八話。
今日、二話目です。
「説明の続きは………少し待ってろ気分が落ち着くハーブティーを淹れる」
「お願いします……」
疲れた。
精神的に疲れた。
一気にいろんなことが起きた。
「これは精神安定の魔法薬を混ぜたものだ。
三、四時間ほどすると眠気が襲ってくるだろうが体に悪い影響はない」
「ありがとうございます」
あまりハーブティーは飲まないが、うまいことは分かる。
「それでは続きを話そう。
人にもランクずけされているということだったな」
「はい」
「ランクはD、C、B、A、S、Z、EXと分けられている。
最初一週間はDになる。
今後の戦闘によってC~Aで様子を見てみる。
強ければSにもなれるだろう。
Zは非戦闘員で偉い人だ。
EXについては…最強の印だな。
つまり、今は凪だ」
「ちなみにそれぞれどれくらい居るんですか?」
「戦闘員およそ500のうち、
約250人がC。
約200人がB。
28がA。
Sは7人だ。」
「な、7人ですか…」
「まあ、非戦闘員は600人ほど居るからな。
非戦闘員のうち、約500人がCだ。
残りもほとんどがBだ。
そしてZはわずか3人」
「ちなみに博士は?」
「Zだ」
「まじっすか…」
「マジだ。
ああ、君の魔法についても軽く説明しておこうか。
『契約』
これは使い魔を作るために必須だ。
百十年ぶりだ…」
「えっと…?」
イマイチ分からない。
「ああ、すまないね。
契約属性の魔法はとても特殊だからね。
持っている人は少ない。
と、いうか今現在君だけだ。
過去に十人ぐらいいたらしいね。
その人が死んで百十年ぶりというわけさ」
「長い間現れなかったんですね」
「その通りだ。
そしてそれは一つの予兆でもある」
「予兆?」
「神が用意した危険信号でもあるのさ。
なにかが起こるというね…」
「怖ッ!!」
「まあ、今回は実に遅かったけどね。
いつもは危険の半年前に出てくるのだが、今回は危険が分かって一週間後だった」
「なんかすんません」
つい、謝ってしまった。
「いや、もしかしたらこれからさらにやばいことが起こる可能性が高い」
「へ~。
それより一週間前の危険ってなんだったんですか?」
「日本が壊滅寸前まで追い込まれた」
「それよりもやばいことって何!?」
「そりゃあ、世界、というか…
星レベル?」
「たしかにやばい!!」
異常にやばかった。
たしかに国一つじゃなくて大陸一つ。
大陸一つではなく星一つ。
星よりも大きいのは…宇宙?次元?
ま、まあ、置いておこう。
「まあ、Wは世界に認められてはいるが、目覚めるのは日本人だ。
だから、日本滅亡=世界滅亡だな」
「怖いこと言わないでください…」
「む…すまないね。
それで契約だが…詳しくは分かっていない。
分かっているのはありとあらゆるものと契約できるということだけだ。
神ですら「いつの間にこんなとんでも能力になっていたんだ…」
と言っていたからな」
「結構すごいのか?
いや、まず、契約するってどういうことですか?」
「文字通り契約だよ。
金の貸し借り、道具の貸し借り、嘘をつかない約束…
道具と契約して自分以外に使えないようにしたり…
生き物と契約して自分の奴隷にすることも出来るらしい」
「幅広いっすね~」
日常から戦闘までって感じか?
「まあ、君はもう一体魔物と契約して自分を守ってもらえ。
その子一匹だけじゃ心もとないだろう?」
「まあ、こいつが前で戦闘中に後ろから…とか嫌ですし…」
「そういうことだ。
その子の能力も確認しておかないといけないな。
ところで名前は決まったか?」
「はい。一応決めましたが…こいつメスですよね?」
「ん?知らんが、そう思ったのならそうなんだろう。
使い魔と主は繋がっているからな」
「えと…守ってもらう予定なので
『守珠』ってつけましたが…猫につける名前としては大丈夫ですよね?」
人につけるとしたら痛いが、猫ならこんなものだろう。
レオンとかつける人もいれば宙と言う名前をつける人もいることだし。
「たしかに人ならヤバイが猫だからな。
いい名前だと思うぞ。君からそんな名前が出てくるとは思わなかったが…」
「一言多いです」
「ハハハすまないな、それでは次に行こうか」
いつまで続くだろうか?
なんとか出来ました。