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woke  作者: 柿ノ木 野奇
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まだまだ説明六話。


 たしかに病院みたいだ。

 五、六人ロビー的なところで待ってる人が居る。


「こっちよ」


「あいよ」


 奥のほうについていく。

 0とかかれた扉の前で立ち止まる。


「とりあえず最初は結構な時間がかかるけど時間は大丈夫?

 明日も丸一日使うことになるかもしれないから」


「学校の出席日数がやばい」


「それなら大丈夫よ。根回しするから」


「…そうでっか」


 このWという組織がすごいことが分かった。


コンコン


「失礼します」


「失礼します」


「ようやく来たか」


 濃く青い短めの髪に目。

 眼鏡をかけた女性がパソコンの前に座っていた。


「少し、転移ステーションについて説明していました」


「そうか。こっちはすでに準備が出来ている」


「それではお願いします」


「ああ。椎名楠。今からこの組織について、魔法について、その他色々説明する。

 少し、長くなるが構わないか?」


「はい。大丈夫です」


「それではソコに座れ。

 ハル、お前はどうする?」


「私は一旦、帰らせてもらうわ。

 後、よろしく」


「分かった。それでは説明させてもらう」


 ハルがまた黒い穴を作ってどこかに行く。


「私の名前は大文字だいもんじ 紀野きのだ。

 博士と呼べ。

 まず最初に、この組織Wは一般に公開されていない。

 知っているのは大統領や警察の上の人間、最近では学校の校長、教頭、理事長なんかだな。

 聞いたと思うが、魔物がこちらに来たときに神が時間を止める。

 時間を止め、一般人を別空間に避難させる。

 そして、戦闘だ。

 魔物との戦いでは基本、六人一組で戦う。

 少ないと思うかもしれんが、一回に来る魔物はおよそ20~50だ。

 それに戦闘員は500に満たない。

 最近では覚醒者が少なくなってきて困っているぐらいだ。

 ここ二ヶ月では君が一人だ。

 つい数年前までは一月ひとつき五人ぐらい居たのだがな」


「それは…」


 たしかにきついだろうな。

 死人も出るだろうし…


「魔物との戦いに関してだが、最初のうちはベテランと組める。

 六人一組のところに入れられる。

 まあ、見学みたいなことをする。

 実践になれないとだめだからな。

 そして六人一組だが前衛、後衛、連絡、道具の四種類に分かれている。

 基本、前衛2後衛2連絡、道具1となる。

 変わることもあるがな。

 君は明日からどれが向いているか検査することになっている。

 ここまでで質問は?」


「いえ、特には」


「つぎは魔法だ。

 魔法には属性がある。

 基本は火、水、風、土、雷、氷、光、闇、無、治癒に分かれている。

 それ以外にもたくさんあるがな。

 それは今、調べよう。

 この水晶に触れてくれ」


「はい」


 触れてみると…



 特に何も起こらない。

 博士はパソコンを見ている。

 なるほどそっちにでるのか。


「それではコレを見てくれ」


 横から出てきた紙を渡される。

 そこには


 名前:椎名 楠

 魔力量:100000(20000)

 適正属性:契約、錬金、付加、無、水、氷、闇、土、治癒

 職業適性:後衛、道具

 前衛:50

 後衛:1000

 道具:1000

 連絡:300

 使い魔:ミラージュタイガー(特殊固体)

 覚醒:10倍(ただし魔力は使い魔に8割取られている)


 なにコレ…


「ん~?」 


「まあ、簡単にあらわしたものだ。

 その肩の上で乗っている猫が使い魔。

 ミラージュタイガーといわれている。

 本来、白いはずなのだが君の魔力を使って生み出されたため君の好きな色になったはずだ。

 故に特殊固体」


「はあ…」


「魔力に関してだが多いほうだ。

 後衛の魔法使いの平均は2000だ。

 20000でも十分にすごい。

 といっても、基本使い魔が戦うと思うがな」


「こいつがですか」


 俺の肩の上で寝ている猫を見る。

 確かに虎のときであれば戦えるだろう。


「ああ。それにミラージュタイガーといえばS指定だからな」


「S指定?」


 SMではないことは確かだ。


「ああ。

 魔物にもランク指定があってな。

 E~A次にS、SS、SSS。そしてEX。

 こちらに来る魔物は基本B以上だ」


「…魔物に『も』?」


「ああ、言っていなかったな…っと」


 突然頭がグラッとした。


「とりあえずあとにしよう。

 見学の時間だ」


 魔物が現れたのだろう。


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