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woke  作者: 柿ノ木 野奇
6/9

最強はまさかの…五話

 年上か~。


 そんなことを思いながら廊下を進む。

 正直、俺は年上が苦手だ。

 女がダメ。

 おもにトラウマのせいで。

 男も少し、きつい。

 小1のころいじめられた。

 まあ、我慢の限界が来て、わざと怒らせて殴らせたが。

 ちなみにその後大げさに吹っ飛んで頭に机をぶつけた。

 血がすごく出たのを覚えている。

 あと運ばれるときの救急車の中。

 貴重な体験をしたな…。

 と、時節思い出すときもある。


「ついたわ。心しなさい。びっくりするわよ」


「OK」


 どんな人だろう。

 めっちゃ毒舌はいてくるとか?


 コンコンコン。


「失礼します」


「失礼します」


 目の前には…


「あ、ハルちゃんおかえり~。どうだった~?」


 メイド服を来た学校の後輩が居た。


 うん、ちょっと待った。


「つれてきたわ」


「そうみたいね~。…あら~?楠先輩~?」


 俺の後輩で名前は嵯峨さが なぎ

 銀色の髪を肩の辺りでそろえている。

 穏やかな翡翠色の目をしている。

 そして現在メイド服を着用中。


「なんでメイド服?」


「可愛くないですか~?」


「いや、可愛いのは認めるが…え?最強?こいつが?廊下で転ぶようなドジっ子が?」


「なんかそう言われてますね~。絶対私より強い人が居ると思いますけど~」


「嘘言わない。十人相手に三秒で気絶させるとかした奴が何を言うか」


 じゅ、十人相手に三秒?

 ありえないだろう…


「え~。全員おじいさんだったんですよ~?」


「あなたが来るまで最強を争っていた人たちよ」


「え~?」


「え~じゃない」


 この後輩が最強か…


「そのじいさん達がかわいそうだな…」


「いや、笑っていたわよ。『ようやくわし等を超える者が出てきたか』って」


「そんなに周りに強い奴が居なかったのか?」


「まあ、私が今現在老人抜かせば三番目だからね」


 三番目…


「二番目は?」


「……………………………」


「やっぱいい」


「そうしてくれるかしら」


 なにかダメなところがあるのだろう。


「と、いうかこの後はどうすればいいんだ?」


「ええ~と~。とりあえず~。研究所のほうに行ってもらえますか~」


「研究所?」


「病院みたいなものよ。身体検査とか、怪我の治療とかやってるわ」


「そこで何を?」


「新人は~そこで~魔法の使い方とか~学んだり~、前衛か~後衛か~裏方か~決めたりするんです~」


「つまり今後のことを決めると」


「はい~」


「それじゃあ、行くわよ。失礼しました」


「失礼しました」


「それじゃあ~またね~」


 一応、上司…になるのか。

 まあ、いいか。












「この転移ステイションは0~10まであるわ。これは10番ね。

 数字が書いてあるからすぐ分かるわね。

 慣れるまでは声に出して移動するといいわ。

 研究所は0番よ。

 0転移ってアレの真下で言いなさい」


 あの10と書かれた青い玉の真下に行き言ってみる。


「0転移」


 すると一瞬で視界が変わった。


「出来たわね」


「どうなってんだこれ」


 気づくと目の前にハルがいた。


「この玉自体に魔力と転移魔法の陣が組まれているのよ。

 初めてじゃうまく使えないからこうなっているのよ。

 とりあえず説明しておくけど、

 1、2が訓練場。

 3が図書館。

 4が男子寮、5が女子寮。それぞれ男子なら女子、女子なら男子がいないと他の寮に入れないの。

 6が食堂。

 7が実験室兼武器、防具などの品が売っているわ。

 ちなみに薬はここ、研究所ね。

 8、9はある程度の位にならないといけないわ。

 一気に覚えなくてもいいわ。

 とりあえず0、1、2、10の四つは覚えておきなさい」


「なんとなく分かった」


「そう、それじゃあ、行きましょうか」





主人公の名前:楠。

実は年上:ハル(朝神 春美)

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