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第31話 現実とはめんどいことです・・・

短時間で商店街の宣伝娘になったラルは宣伝兼貰い物の白のワンピースを着て白刃と共にギルドに来ていた。

 理由はなぜかギルドマスターに呼びだされたからだ。受付でギルドマスターに呼びだされた事を伝え数分後、ギルドマスターの部屋への入室が許可された。

 部屋へ入るなりさっそく依頼の話をした。


「すまんが緊急の依頼でな、今頼めそうな者がちょうどおらんのだ、そこで実力のある者を選抜したところ、お主とラル殿が適任だと思ってのう、そこでさっそく呼びださせてもらったわけじゃ。」


なぜかギルドマスターはラルのことを殿をつけて言う、それはやはり神獣種というものが関係しているのだろうか。


「なるほど、で?なんの依頼なんだ?」


素っ気ない態度で言った。どうせモンスターの大討伐大会!!みたいな感じで100やら200のモンスターを倒してこいといわれると思っている白刃。

 シェラの仕事もあるので別に嫌ではないが、正直面倒なのだ。


「わしからじゃなく依頼人から聞いた方がよいじょろうて、入ってきてくれるかの!」


ギルドマスターが呼んでドアから入ってきた人物は白刃がついさっきまで会っていた人物だった。


「よう!また会ったな!」


元気の良い声だった、その男は白刃が刀の注文をした武器屋の男だった。


「まぁ何となく予想してたよ・・・あんな意味不明な言葉を聞くかぎりそれなりに高価なものだったんだろーーー」


「シラハほっといて大丈夫じゃ、それで依頼はなんなのじゃ?」


現実を悟っている白刃はほっといてラルは依頼の話を聞こうと話を進めた。


「ああ、それでそっちのだんなに剣を作ってやるのに・・・・・」


それからラルは武器屋の男の話を聞いた。簡単に言うと、その剣を作るための素材を調達してきてくれとのことだった。だがその素材は高難度の依頼ばかりなので実力のある白刃とラルが呼ばれた、さらに地震の影響などもありモンスターが大量発生しているという状況もあってその討伐もまとめて依頼を出した、ということだった。


「んで具体的にはどこに行けば良いんだ?」


途中から回復した白刃が武器屋の男に聞く。


「そうだなぁたとえば、アグロナイト鉱石なんかはここから北に20キロくらいのところにある鉱山でとれるんだが、地震の影響で落石とかがあって近づけない所になっちまってんだよ。いやまいった!!」


どこまで行っても元気な男はわははー!!と笑っていた。


「んじゃ、すぐ行くかね、ラルなんか要る物あるか?」


「居るものかの?そうじゃのう~食糧があれば問題ないの!」


言い切った、冗談などではなく本音だろうと白刃は思った。


「それじゃすぐに行くから地図と素材のリストをくれ、それまでモンスターの資料を見たいんだけどあるか?」


ギルドマスターから受付に聞けと言われた。


「あとなんか用意した方がいいものあるか?」


武器屋の男に聞いた、白刃はこの世界に来て長くない、そうした理由もあり依頼に必要なものなどの知識は全くない。

 聞くとそれら一式をくれるというのでそれが到着しだい行くことになった。

 だが武器屋の男からこんなことを言われた、


「それですまねぇがうちのソラスの奴を連れてってやってくれないか?あのバカだんなにやられて起きるなりだんなはどこだ!ってうるさくてかなわねぇんだ、ガイドとして役に立つはずだから頼むぜ!」


「それはいいんだけど、あいつどんな事になってんの?」


「だんなの伝言を言ったら目に火付けて闘争心むき出しだったぞ、久しぶりにあんなソラスを見た気がするな」


笑顔だった、親の心配事が解決した清々しい笑顔だった。


「まぁあんな事言っちゃたからしょうがないか、んじゃソラスに荷物とか持たせてギルドまで寄こしてくれ俺達はギルドに居るから。」


男は返事をしてギルドをあとにした。



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