氷熱のナギ ④
ナギが持つ魔烈刀の刀は持ち主の魔力を常に吸い続ける。所謂 呪いの刀のため、持ち主はほぼ魔力がない状態である。ただし、吸われた魔力は刀に溜まっていき、使うときには大量の魔力が使える。メリットとして魔力効果の攻撃を無効にする。デメリットは魔法などの回復も向こうにする事。ただし、刀から離れれば回復は可能。
そんな面倒な刀を持つナギは、勇者パーティに入って数週間が立った間に僧侶のシンノスケを加入し旅を続けていた。
冒険者が集まる街があるホワブラ国で事件に巻き込まれた勇者・リリネッドは深海帝国に向かったことがわかった。
だがパーティ仲間のクロウはシンノスケと旅の中で知り合った、ユース・ユーリ、サイガ、『お子様パーティ』のポウラ・ジェマ、エクエス、ルーベル、キュルアと共に深海帝国に向かう事になるのだが、ナギは深海帝国に行く事が出来なかった。
行くためには僧侶の魔法を纏わなければ体が危険な状態になる為であった。
ナギはごねなりながらもクロウの頼みごとをされた。
「いいか、リリネッドは大妖精の解放を頼まれているらしい。この辺に大妖精の場所があるらしい。お前は、大妖精の解放を頼みたい。リリネッドの事だ、この後もどうせ事件に巻き込まれるはずだ」
「……。それもそうじゃなあ。なら任せておけ!」
ナギは胸に手を当てて自信満々の表情を見せた。
そしてクロウ達は深海帝国に進んでいった。
ナギは冒険者が集まる街でシンノスケが知り合った、三姉妹のアサシンの長女サヨ、格闘家の次女ハナ、賢者の末っ子エリと共に大妖精のいる森に向かう事になったのである。
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深海底国に行けるルートの森をさらに奥に進む。
「ナギ…ちゃんだっけ。ちゃんと自己紹介してなかったよね。僕はエリ。こっちのマスクで口を隠しているのが一番上の姉のサヨ姉で、こっちのいろいろ大きいのが2番目のハナ姉ねえ。よろしく」
「ナギじゃあ、よろしい」
4人は森の奥に進んでいくと鋳薔薇のつるがあっちこっちに見えて来た。
「そろそろじゃと思うんだけど」
と歩いて行くと鋳薔薇の森の奥で魔物が似たい暴れていた。
十三ヶ騎士団の
猿の様な魔物のゴザルベリー、犬の様な魔物のワンチェゴが喧嘩あばれしていた
「ここはワンの縄張りゲン」
「ウキウキ、君はお馬鹿さんだね。ここはウキの場所だよ」
「「はあ!」」
大きな刃物を取り出すゴザルベリーに、大きな斧鉞を取り出すワンチェゴはぶつか、らなかった。
二人は武器から強烈な衝撃波を発生させて、隠れていた4人向けて攻撃した。
強烈な攻撃の衝撃が接近するギリギリのところで賢者のエリが防御魔法を使って守る。
魔物の強烈な攻撃を防いだがそれ以外の場所は潰れ更地になった。
ナギが唖然としその一瞬の時間でサヨは姿を消し、ハナが地面を叩き割り、エリが地面を迫り上げた。
サヨの動きやすい足場を作り、ハナの武器に成りえる状況を作った。
「ナギちゃん、大丈夫だから先に進んで」
「じゃが」
「本当は、もっと一緒にいたかったし、もっと助けてあげたかった」
「ん?」
エリは二人の魔物のさらに先の先にある鋳薔薇の森を魔法で溶かす。
「ナギちゃん、次は勇者とねぇ」
ハナはナギを鋳薔薇の森の奥に投球投げで飛ばした。
涙を流しながら物凄いスピードで飛ばされた。
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エリは続けて二人に攻撃、防御、速度すべてのステータスの状態を爆上げさせた。
ゴザルベリーは刃物を振り回しながら気配を消す、サヨを迫えい上がった岩を壊しながら探しまくる。
「どこだ! 隠れやがって!」
「アナタは強い。でも、私達の方がもっと上。ごめんね」
サヨは優しくシャボン玉を割れないような触れるようにそっと手を肩に押す。次に太もも、最後にスッと背に立ち、優しく裏拳ポンと叩く。
ゴザルベリーはその立った体感3秒間の時間の攻撃とも呼べないその動きは敵にとっては恐怖でしかない。脅威、戦慄、身の毛もよだつ寒気。
その地点でゴザルベリーは負けていた。
「ごめんなさい」
ゴザルベリーは倒れる。
約1分前、ワンチェゴは斧鉞を使ってハナに振り降ろす。
だがハナの頭に当たると同時に斧は折れて砕けた。
その瞬間にハナの拳がワンチェゴの腹に一撃を繰り出した。
二三歩後ろに下がった後、倒れた。
「あれれ~、終わりですか? もっとおぉ~強いと思ってたのになあぁ~」
ハナは本来の力の2割少の力しか出さなかった。
サヨとハナはエリに近寄る。
「あれれぇ~、ナギちゃんはどこですかあ~」
「さっき、アンタがぶん投げたでしょうが!」
「あれれけ~そうでしたっけぇえ~?」
「私達の役目は終わり。シンノスケさんの恩はちゃんと返せてないと思うけど…うん。ここまでかな手伝えるのは」
「そうだね」
「どいうことですかああ~」
「ハナ姉、観てこいつらから宝鉱が反応してる」
「ああぁぁ~、本当だあぁ。じゃああ~……。お父さんの手がかりが分かるって事だよね」
「行こう、お姉ちゃん達 (まあ~、とりあえずナギちゃんには手助けできたと思うけどね)」
3人は歩き出す暗い闇の様な道に向かってー
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ナギは大妖精が居るであろう泉の前に立つ。
だが泉は鋳薔薇で包まれていた。
「これでは大妖精が出てこれんじゃないのか?」
泉を見ていたら鋳薔薇のつるが消えていった。
「な、なんじゃ!?」
鋳薔薇で漬かっていた泉は消え始め綺麗な湖へと変わった。
その瞬間、泉から大妖精が出て来た。
「おやおや、やっと出てこれたと思ったら……。なんだ?」
「お主は、大妖精で合っているなあ」
「そうだよ。ん? お姉ちゃんが復活してる? という事は勇者が動き始めた?」
「そうじゃ。じゃが、本当は勇者が来る予定だったんじゃが、ワシが代わりに来た。お前さんと同じの他の大妖精の解放してくれと頼まれていたのじゃあ」
「へぇ~。で、まあ~うん。そうだね。解放してくれた御礼は必要だね。君には……」
大妖精からギフトを貰ったナギ。
「ああ、そうだ。私のお姉ちゃんは結構、血の気が多いいから気を付けてね」
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その後、ナギはホワブラ国に戻る。
そこでは魔帝界の幹部のリヴァナラが深海底国の消滅をたくらんでいた話を聞き。
密かにリヴァナラの秘密を知る戦力を集めていく。
「多分じゃが、リリネッドの事じゃ、想像している以上の事が起きると思うのじゃあ」
それからナギは出来る事はやっていった。
戦うための勇者リリネッドの為の戦力を。
そして数日後に地震が起き、海から深海底国の島が上がって来た。
「やっぱり、想像を超える登場をする。マジで最高じゃあ!」
ナギはワクワクが止まらなかった。
リヴァナラ戦で、ナギは戦いの中で体の芯まで凍りづけになってしまった。
その状態でも意識はあった。みんなの心配する声は届いていた。
「(すまない、また離れてしまった。リリネッド、すまぬ)」
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深海底界より奥深く地下のマイナス80℃以上の所で息を切らしながら汗をかいて両手を地面に付くユース。
「さぁ、ここまでしてあげたんだ。貸し一だからね」
「ああ、わかっている」
「エッツ、頼む」
「老人に無理させおって!」
誘導魔術のエッツは移動魔法を使って地上に戻る。
暖かいく草や土、安全な場所に戻って来た、エッツとユースそして…ナギ。
「どこかおかしなところな無いかい?」
「問題ない」
「ナギ、勇者は、リリネッドを助けに行くんだろう?」
「ああ、だがその前に」
ナギはユースに向かって指を差す。
「まだ、起きたばかりで体が温まっていないのでなあ。手合わせをお願いしてもいいかな?」
「(口癖が…)」
「良いかと、聞いているのじゃが?」
「(気のせい?) ああ、いいよ」
エッツは横に首を振ってため息をして二人から安全な場所に離れる。
ユースは剣聖の力で回りに剣や刀を生み出し近くの剣を抜く。
ナギは近くに現れた刀を抜いて構える。
二人は見つめ合い動く。
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天空界に繋がる最後の塔に上るナギだったが急に地震が起きた。
「おっと!! ヤバそうじゃな!」
ナギは塔を登り着き当時に塔が崩れ落ちた。
先に進む前に良く見ないとわからない隙間ありその中の奥に行く。
奥は苦難の連続だったがそれらも楽々と進みそして大妖精が眠る場所にたどり着いた。
「アンタが大妖精の長女じゃな? 時間がないので話は早めに、解放してやる。で、来るなら来い! ワシは」
長く白い髪がサラッと風でなびき、白い肌に赤茶色の瞳のナギは刀を構えて言った。
「ナギ、勇者・リリネッドのパーティの一人じゃあ!!」
少女・ナギはいくつもの運命が辿り、いくつものギリギリな命を掛けてきてナギは、いま再び勇者の元へと歩き出す。
ナギが辿った物語はとりあえず以上です。
そして補完も伏線も回収して巻きました。
次は、あの人かな? この人かな? もしかしたら短編かな?
お楽しみにしててください。
よろしくお願いします!!




