1試合:魔王は銃と戦う。
異世界物と言ったらメジャーな勇者視点や魔王視点、令嬢視点など様々な視点があると思いますが、読む前で気になるといったら誰が味方で誰が敵なのかだと思います。この作品は誰の目線といったものではなく神からの視点として読んでいただくこととなっています。この作品は○○が○○と勝負するといったもので、基本的に毎回勝負を中心とした作品展開です。主人公は魔王と不死の勇者です。
ーこの世界は魔王が存在する。
それは比喩でもなんでもない。
数多の魔物を従え、強大な力を持ち、賢い知恵を持つ存在である魔王。
そんな魔王の存在はこの世界の住民にとっての恐怖の象徴。
魔王がその気になれば、火山を噴火させたり、津波を引き起こしたり、台風を吹かせることができ、少しでも魔王の機嫌を損ねれば、人類は滅びることになる。
人々は魔王を倒そうと多くのパーティーが挑んだが、命からがら戻って来る人たちの報告はどれも魔王に敗れたという物。
その度、魔王は恐ろしい生き物という認識が広がる。
そんな魔王は今日も玉座で自分を倒そうとする愚かな人類を返り討ちにしようと座って...
..いなかった!!
ー魔王城内ー
”バァァン!!”
「魔王様!!何をしているんですか!今日はクズノ王国からあなたを倒そうとするパーティーがやって来るって言ったじゃないですか!もう城の門の前まで来ていますよ!」
角が生え執事服を着た魔物はいきなり扉を思いっきり開けると、怒りを含んだ声で目の前でベッドに横になり寝ている人物に叫ぶようにそう告げた。
「う~ん。あと一時間だけ寝させてよ~」
”魔王様と呼ばれた”その男は執事服の男から目を背けるかのように寝返りながら、絞り出したかのような声でそう言った。
それを聞いた執事服の男はため息をつくと、ベッドに近づいた。
「いいわけないでしょ!!このままでは城内にいる配下たちがやられてしまいますよ。仮にもあなたは数多の魔物を従える王。”魔王”なんですから!配下を守るのも魔王の仕事ですよ!」
”魔王”は執事服の男の大声に驚いたのか、飛び起きるかのように体を起こした。
しかし、やはりまだ眠いのか、魔王はベッドに胡座をかいて座ると、目をこすりながら執事服の男をその赤い目でめんどくさそうに見た。
「何をそんなに焦っているんだよバトラス。別にここにいる魔物たちはそこら辺の国の衛兵に勝てるぐらいには強いだろう。確かクズノ王国は他の国との商業が盛んなだけであまり強いやつだっていなかったはずだし。何人かで戦えば余裕で勝てるんじゃね。」
魔王はそう言うともう一度寝ようと布団をつかもうとしていた。
それをバトラスと呼ばれた執事服の男は慌てて止めた。
「確かに普通ならそうなんですけど、昨日、情報屋のホークからの情報をもらい。最近人間たちの国の中で科学力が大幅に上がったことで、今までとは違った便利なアイテムや魔法が使えない人間でもそこら辺の野良の魔獣を倒せるぐらいには強い兵器を作ったらしく。クズノ王国はその技術を手に入れ、今回のパーティーにもその兵器を持たせているようです。」
バトラスの言葉を聞いた魔王は少し興味が湧いたのか体勢を立て直すとバトラスに顔を向けた。
バトラスは”ゲッ”と言いながら顔をしかめた。
魔王が向けた顔はにやにやとからかおうとしている顔で、バトラスはこの顔をした魔王はいつも何かめんどくさいことを聞いてくるとわかっていたからである。
「ふ~ん。じゃあさ、バトラスはその兵器で”魔王”を殺せると思うか?」
バトラスは指で眉間をつまみながら顔をうつむけた。
その様子を魔王はにやにやと見つめる。
「はぁ~、それであなたが死んでくれるのならどれほどよかったものか。そしたら、すぐにしっかりとした者を新たな魔王とするのに。」
「えっ、ひどくない。俺一応は君の上司のはずなんだけど…」
辛辣な発言をするバトラスの言葉に落ち込んだ魔王はベッドの端のほうでうずくまった。
すると、バトラスは再び魔王のほうへ顔を向けた。
「勝てるわけないでしょう。魔王様は人類の脅威、数多の魔物を従えここ数年で人間たちの生活圏を大幅に減らした最強の魔王。そう簡単にやられてしまってはとんだ笑い話ですよ。」
バトラスは呆れを含んだ声でそう言うと扉のほうへ体を向けて歩き出す。
部屋から出ようとするとバトラスは魔王のほうへ振り向いた・
「魔王様は確かに最強です。私たちだってそんな魔王様を尊敬しており役に立てるよう日々精進を励んでいます。これからも私は魔王様の右腕として、執事として、…昔からの友人としてお仕えいたします。ですからあなたはこれからも”最強の魔王”として皆の上に立っていてほしいのです。それでは失礼します。」
バトラスは真剣な顔でそう言うと、扉を閉めずに部屋から出て行った。
魔王はその様子をじっと見つめていた。
「はっ、扉閉めないとか俺に選択の権利はねぇのかよ。しょうがねぇ、たぶんバトラスが勇者たちと戦うとは思うけど俺も一応後から行ってみるか。」
魔王はふっと微笑むとベッドから体を下ろし、指を鳴らすと来ていた服が黒い煙をまとった。
その煙が消えるとさっきまで着ていた服から黒をメインとしたコート、そして腰には一本の刀。
その姿は先ほどまでの雰囲気とは全く違う人々が恐れ語る魔王と呼ばれる姿のそれだった。
魔王は扉へと歩む。
その一歩一歩が威厳のある行動。
魔王は真剣な顔立ちで扉の前で立ち止まる。
「そういえばまだ朝ご飯食ってないじゃん!」
ー魔王城のエントランスホールー
”きぃぃん”
魔王城に響く金属音、エントランスホールでは激しい交戦が始まっていた。
吹っ飛ばされた小柄の男は息を切らしながら態勢を直し、緊張のせいか汗でぬれて震えている手で剣を構える。
「はぁ、はぁ、なんなんだよお前は。勇者である俺が魔物一匹風情に押されているだと。もしや、お前が魔王か!」
勇者と名乗る男は睨むような目つきをする。
その魔物は呆れながら溜息を吐いた。
「はぁ~、私ごときが魔王なわけないでしょう。魔王様は今玉座の間でお前たちの挑戦を待っているのですよ。まぁ、私を倒せないようでは魔王様に勝つなど無理でしょうけど。そういえば、私としたことが自己紹介がまだでしたね。」
その魔物は右手を胸に当て会釈をすると。
「私は魔王様の右腕、”地獄の悪魔”またの名を”バトラス・サタン”。魔王様に戦えるか見極めて差し上げます。」
バトラスは会釈した状態で顔だけ勇者のほうに向けると、不気味な微笑みをした。
勇者はそれを聞いてニヤッと笑い、後ろにいた仲間のほうに向いた。
「おい!お前らもこいつを倒すのを手伝いやがれ!」
勇者がそう叫ぶと、勇者の仲間はバトラスを囲むように移動した。
勇者たちは勝利を確信したのかにやにやとバトラスを見る。
「ははっ、さすがの悪魔でも四人を同時に相手するのはきついだろう。それにこっちには悪魔討伐に特化した魔法使いがいるんだぞ。」
勇者はバトラスに向けて走り出すと、ほかの仲間たちもそれぞれバトラスに向けて攻撃を始めた。
バトラスはそんな勇者たちを目だけ素早くきょろきょろと動かし、勇者たちを確認するとニヤッと笑った。
「耐久特化のヘビィキャバルディ(重騎兵)に近接特化のファイター(戦士)、そして、オールラウンダーの勇者が決め手といった感じでしょうが、一番警戒すべきなのはあの魔法使い.…いや、デビルハンター(悪魔狩り)でしょうか。」
バトラスはそう言うと、重騎兵のほうを向いた。
品定めをするように少しの間見ると、バトラスは足を踏み込んだ。
「こんなに躊躇なく飛び込んでくることからあなたにとっては自慢の装備なんでしょうが、私にとってはガラクタをまとっているようにしか見えません。」
次の瞬間、勇者たちの目の前にいたバトラスは消えていた。
勇者が少しの間困惑するとすぐに意識を戻した。
「くそ!どこに行った!」
勇者はバトラスの位置を探るため周りを見渡す。
すると、勇者の視線は重騎兵のほうへ向いた。
勇者はまたもやその光景に理解ができなかった。
なぜなら、重騎兵の鎧に穴が開きそこから手が見えていたからである。
「ガハッ」
手が抜かれたと思ったら、重騎兵は血を吐きながら前のほうに倒れた。
そして、重騎兵の後ろから現れたのは自分の手についている血を拭いているバトラスだった。
その様子を見て、勇者たちに緊張が走った。
バトラスは血を拭き終わると勇者たちのほうへ向き直った。
「さて、次は誰でしょう?」
その時のバトラスの顔はあまりにもさっきと変わらず笑顔だが、それが余計に勇者たちには不気味に感じたのだろう、勇者は一歩後ずさりすると、横には重騎兵がやられたことで恐怖に染まった戦士の姿があった。
「くそがぁぁぁぁ!!」
すると、恐怖で自棄になったのか戦士がバトラスに向かって走り出した。
「まて!!」
勇者は戦士を止めようと声を出したが、戦士には届なかった。
戦士はバトラスに連続で殴り掛かったがどれも空振りに終わってしまっている。
すると、バトラスは手刀を構えた。
”ザッシュッ”
瞬きの一つの間にバトラスは腕を振り戦士の体を切った。
そして、戦士も重騎兵と同じように血を吐くと前のほうに倒れた。
「チッ!どいつもこいつも役に立たねぇな!おい!魔法使い!早く魔法を打ちやが…」
勇者が魔法使いのほうへ向くと、魔法使いはすでに倒れていた。
勇者が何が起こったか理解できないでいると、目の前にバトラスが立っていた。
そしてようやく目の前にいる悪魔の仕業だということが分かった。
「お前何をしたんだ!俺たちが悪魔に負けるわけがない!俺たち四人なら悪魔だって倒せたことがある!それなのになんで!」
勇者は必死にそう叫んだ。
バトラスはそのような勇者の姿を見て微笑した。
「なぜ?それは当たり前でしょう。あなた達が倒した悪魔は知りませんが。あなた達の実力を見るに、低級悪魔、せいぜい中級悪魔でしょう。私とは生きた年月が違いすぎます。しかし、やっと合点が合いました。なぜこんなに弱いあなた達が魔王退治なんて引き受けたのか、あなた達はそこら辺にいた悪魔を倒し、悪魔の階級を言わずに報告した。それにより、国では英雄扱い、そして、調子に乗ったあなた達は魔王様の討伐を引き受けた。こういった感じでしょう。」
バトラスは勇者の頭の中を見るようにそれを語る。
勇者は自分の考えを見破られたからか、仲間が全員やられたからか、絶望したような顔をした。
すると、勇者は慌てて土下座をした。
「許してください!今すぐに帰るのでどうか命だけは。」
バトラスは許しを請う勇者を見下ろした。
「ならば今すぐにここから立ち去りください。そして、あなた達の国の王にはもう私たちに関わることがないようお伝えください。」
バトラスがそう言うと勇者は慌てて飛び起きた。
そして、勇者は倒れている仲間のほうへ走った。
バトラスは魔王のいるであろう玉座の間のほうを向いて考えていた。
「人間界の新兵器は結局なんだったのでしょう?もしかしたら情報が間違っていたのかもしれませんね。これはホークの弱みを握れたかもしれません。」
バトラスはニヤニヤとしていると、後ろのほうから殺気を感じた。
バトラスは反射的に体を振り向けた。
しかし、勇者とバトラスの距離は離れている。
剣は届かない、バトラスは少し油断を見せた。
勇者は懐から何かを取り出した。
”バンッ!!”
「クッ!!」
爆発音が鳴ったと感じた刹那、バトラスは自分の胸に痛みを感じた。
バトラスが一体何が起きたのか理解できないでいると、勇者がバトラスに近づいてきた。
「どうだ?これこそ人類の生み出した新兵器、火薬を爆発させその勢いで魔物にとっての弱点の一つ魔封石を加工したものを飛ばす。確か名前は『銃』といったか。これさえあれば魔物なんて楽々に倒せるんだよ。ははは」
勇者はバトラスを見下ろしながら笑う。
「クッ!敗北を宣言したというのに仲間を助けるふりをして不意打ちするなど外道ですね。それに、早くしないとお仲間が死にますよ。」
「ハッハ、魔物のくせに人間を気にするかよ。これは戦争なんだよ。勝てればいいんだ。それに、仲間がいなければ報酬も全部ひとり占めができる。配下がこんなやつなんだ、魔王もきっとお人よしだろう…なぁっ!!」
「ガッ!!」
勇者は倒れているバトラスを蹴ると剣を構えた。
バトラスは勇者をにらみつける。
「それじゃ、後で魔王も一緒に送って行ってやるから、よっ!!」
勇者の降り下げた剣はバトラスの首に向かって近づいていく。
もうすぐというところで勇者の剣は止まった。
勇者は自分の腕が動かないことに困惑していた。
「はぁ!なんで!剣が動かない。何をしやがった!」
勇者はバトラスが何かをやったと思い睨む。
すると、足音が鳴り響く。
「何をしただっけ?違うよ、君が何もしていないだけだ。」
勇者は声をしたほうを向くと、その人物を認識した瞬間すぐに剣を投げ捨て後ろに下がった。
勇者の呼吸はだんだん早くなる。
その声の張本人はバトラスの近くまで行くとしゃがみこんだ。
「おいおい、俺にあれだけ”日々精進を励んでおります。”と言っておいてこうなっているのかよ。お前も一応俺たちのナンバー2なんだから、負けんなよ。」
「はぁ~!!今回のは相手がもう先に敗北を認めたから私は勝利しています!!だからこれはノーカンです!!」
バトラスは自分に投げられた煽りに怒りすぐに反応する。
それを言った張本人はニヤニヤしながら話を続ける。
「はいはい、言い訳は…」
”バンッ”
再び爆発音が鳴り響く。
「お前ら!!俺を無視してんじゃねぇ!!状況わかってんのか!!」
勇者は怒りを含んだ声でそう言うと、銃をバトラスたちのほうへ向けた。
バトラスは立ち上がろうとするが、それを何者かの手が制止する。
「”状況を分かっているのか?”だと、お前こそわかってるのか?」
「…何をだよ。この銃さえあれば俺は最強だ!魔物なんて俺の敵じゃねぇえ!!」
「じゃあ撃ってみろよ。」
何者かは勇者のほうに近づく、それを勇者は銃を構え睨みつける。
しかし、勇者は銃を撃たない。
そして、何者かは銃の先端をつかみ、銃の銃口に自分の体を当てて、勇者に銃を撃つように煽る。
しかし、それでも勇者は銃を撃たない。
「くそが!!体は動くが指だけ、引き金だけが引けねぇ!何をしやがった!!」
勇者が何者かから離れようとするが、銃の先端をものすごい力でつかまれていて動かすことができない。
「だから何もしてないって、ただ、お前の体が俺にビビってるだけ。俺に勝てないってお前の体は理解しちまってる。生物ってのは基本的に生き残れるようにできている。意志とか関係なく無理なことは反射的に行動できない。相手の実力を見る方法はいくつかあり、今回お前が俺を強者だと判断したのは俺の体からあふれる魔力だろうな。俺を強者だと認識したお前の体は無意識に俺の怒りを買うような行動をとれなくなる。」
何者かは勇者に淡々と答える。まるで、もはや相手を敵とすら認識していないように。
勇者はその何者かを発する言葉を聞くたび怒りがこみあげてくるが理解はできてしまったらしい。
「お、お前は何者なんだよ!!」
「俺か?俺は人類の裏切り者、そして、数多の魔物を従えこの世界を楽しく生きる者。名はフェアス・ロンド、魔王だよ。」
勇者はそれを聞いた瞬間、膝をついた。
先ほどまで勝てると思っていた相手との力の差を戦わずして思い知らされたのだ、もはや、勇者としてのプライドは折れ戦う気はなくなっていた。
ー会議室ー
「はぁ~、本当にさんざんな目にあいました。まさか、ホークの情報が本当だったなんて。火薬と魔封石を使った武器とは。人間もなかなか侮れませんね。」
バトラスは椅子に座り勇者の持っていた銃を見ていた。
フェアスは自分専用となっている他の椅子より少し高そうな大きい椅子に座って何かをしているようだった。
バトラスは銃から目を離しフェアスのほうを向いた。
「ところでさっきから何をやっているんですか?」
「あぁ、”あいつ”から貰ったものでな。その武器のように人間の科学力が上がったことで、人々の生活が楽になってきたからか、娯楽にまで手を伸ばすようになったらしくてな。これはその影響で生まれた『ゲーム』といったもので…どうした?そんな顔して。」
「いや、”あいつ”からってことは二日前には兵器のこと知っていたということですよね?なんで教えてくださらなかったのかを知りたいのですが?」
「……」
フェアスは目の光が消えジッと自分を見てくるバトラスから目を背けるように体の向きを変えた。
「…”ロストワー」
「待て待て!!ごめんって!だから一旦ここでそれを使うのはやめてくれ!」
ここで魔法を放そうとするバトラスを慌ててフェアスは止める。
バトラスは詠唱をやめ、再びフェアスのほうへ顔を向ける。
「魔王様これからは大事なことはいち早く言ってください。」
「いやだって、これをやるのに忙し、ハッ!!」
フェアスは慌てて口を押える。
しかし、バトラスは聞き逃さなかったようで、再び目から光が消えそうなっている。
「先ほどから、魔王様がやっているゲームというもの。それをやるのに忙しかったのですか?」
「……はい。」
「それで今朝は寝不足だったと。」
「……はい。」
バトラスはフェアスの持っているゲームを取り上げる。
フェアスはあまりにも突然すぎる行動でフェアス一瞬反応が遅れたが、すぐに自分の手に持っていたものがないことに気が付いた。
「これは没収です。少しの間反省してください。」
「ちょっ!待って!今日だけは許して今日は”あいつ”が来るんだって。」
バトラスは”あいつ”という単語を聞くと、フェアスのほうへ振り向いた。
バトラスの顔は”まさか?”と言っているようで、フェアスは思わず首を縦に振っていた。
”バァァン!!”
扉がいきなり開き会議室の中に入ってきたのは猫のような耳があり尻尾が二つ生えていて、鋭い瞳を持つ女の魔物だった。
「君よ、偵察隊の情報により、やがてここに”不死の勇者”がいらっしゃいます。」
1試合:魔王と銃と戦う。ー魔王の勝利
さて、これを読んでくれた読者の皆様の多くの考えを読んで差し上げましょう。「あれ?不死の勇者は?このタイトル『最強魔王と不死の勇者は負けられない』のはずだよね?」っと、ごめんなさい、不死の勇者は二話目から出す予定というか、一話の最後に言葉だけは出てるので登場するのは確定演出です。一話目からタイトル詐欺を疑われないかドキドキしました。この作品の前に実は一本だけ投稿したのですが間違えて削除してしまったので実質的にこれが初投稿となっています。この作品に出てくる魔王たちは基本的には無駄な殺生はしない主義ですね。この世界の人々は魔獣に襲われたのを魔物のせいにしているのですが、魔物と魔獣は待った違った生き物です。これを読んで読者の皆様は神です。それでは次の作品までおやすみなさい。