【第7話】座っているだけだと思っていた国王は、12神よりも遥かに遠い存在でした。
セレス(主人公)・・・12神序列7番
魔法少女であり、国にあるほぼ全ての魔法が使え、ヘリオスのサポート全般を行っていた。現在はヘリオスを生き返らせるために必死になっている。
ヘリオス(死亡)・・・12神序列3番
セラフィット・・・国王
「プラベス」
無数の光線が私目掛け一方向に打ち込んでくる、間一髪のところで時間を止めることが出来たが、その能力が使えるのは私だけではなかった。
「やはり、時間魔法が使えるか、どこから会得したのか、」
「やはりじゃねぇよ、よく500年も隠しきったことだ。すげぇよ」
「だが、舐めるなよ」
時間停止は即座に解除され、一方向にその魔法が飛んできた。光よりもはるかに早いその光線を円形のバリアを展開し身を守りつつも即座に貫かれる。空間を歪めて体をバリアの外に移動させた。この間わずか1/8000秒。
「どうやって解いた、その拘束魔法を」
「空間移動だよ、考えれば分かるじゃん」
「なるほど、そう易々と死んではくれんか。」
杖の先端が光を帯び、鋭利な刃物へと変わった。
「槍に変わった?」
防御は難なく貫通され守ることすら余裕が無い。音を置き去りにするような一打と、そこから発生する衝撃波で鼓膜と内臓が既に悲鳴をあげている。
「物理攻撃も出来んのかよジジイ」
「これぐらい出来んと上なんぞ務まらんわい」
防御魔法は貫通され、物理も魔術も使えるなんて知らなかった。ただ座ってるだけ人間じゃなかった。のこれが国王…物理攻撃あまりにも部が悪く、砲撃魔法も届く頃には無力化されている。直接攻撃を与えるしかないのか…。
「物理が効くとでも?甘いな」
心も読まれてるのか、傷1つ付けられないなんてこんなの反則級だ…考えが甘かった。こんな強かったなんて、物理攻撃を受け流している最中、視覚から拘束魔法に気が付かずに、その罠にハマってしまった。まぁ空間転移で
「使えない?」
「人で無くなろうが杖がなければ所詮何もできまい」
「ア・ガマ・セヌカ!!」
杖が変容し、幾千の槍となり国王セラフィットに刺さる。これは自分の意思とは関係なく対象の的に目掛け攻撃が行われ何本もの槍が刺さる。
「なぜ」
「防御貫通は元々言えば私の専売特許だ、模倣人がオリジナルに勝てるか?そんなことねぇな」
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