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【第6話】腐敗してたのは、私の生まれた王国側でした。

主人公・・・12神序列7番

魔法少女であり、国にあるほぼ全ての魔法が使え、ヘリオスのサポート全般を行っていた。現在はヘリオスを生き返らせるために必死になっている。


ヘリオス(死亡)・・・12神序列3番



セラフィット・・・国王

「何を言ってるんだ、」


翼を広げて王国に向かう。魔法を使っていたさっきよりも格段に速く移動できるが、その速さ故に体に熱を帯びる。王国に到着した際には翼角は血の滲むような赤黒い色で染まっていた。


「王はいるか、」


「セレス様?如何なさいましたかそのお姿」


「早急に聞かないといけないことがある。」


「国王!」


魔力操作で開く扉を力技で開き、片側が反動で外れ、数トンはあるだろう扉が地面に落ちる。


「セレス、なんだその姿は」


「どうやら人ではなくなってしまったらしい。」


「他の者はどうした、」


「皆死んだよ、始祖竜はこの通り私が殺した。それより聞かせてくれ。〝禁忌魔法〟とは何だ。」



明らかに顔色が変わる国王、どうやらクロのようだ。


「禁忌魔法?なんだねそれは」


「西の国のヴォレアス帝と名乗るものがそのように語っていた。グウェルの作った禁忌魔法、医学界隈の不審死、ミサが私たちに向けて防御貫通魔法に加えて変身の強制解除を使った。」


「何、使ったのは西の国だと?そんなはずは」


「本当に知らないのか?」


「滅んだはずだ」


「そもそも国はひとつじゃなかったのか。禁忌魔法に関しては言及しなくていいのか」


「禁忌魔法など聞いたことがない。そんなデタラメを信じるな」


明らかに挙動を見せ始める、長老の割にはなんとも抜けた反応を見せつけられ、相手として手応えのなさを感じる。ここぞとばかりに長老を畳み掛けた。


「この目で見たからだ、今考えればおかしかったんだ、この国の政治体制はなんだ…?魔力適正者の魔法少女育成計画、保守派の聖騎士セラフィット何百年と生きてる人間はあなただけだ、」


「アガイユ」(変身の強制解除)


先程の変身の強制解除魔法、だがもうこれは肉体の1部であり、変身とはまた違うのだから。


「なぜ解かれない、その姿まさか」


「さっき言ったでしょ?人でない。そして魔法少女でもない。この手がそれを表している。教えてくれ、蘇生魔法を、ヘリオスを生き返らせたいんだ。」


「ヘリオスを?なぜ?」


「なぜって、そんなの生き返らせたいからに決まってるだろう。孤児院からずっと一緒に育って、長いことずっと一緒で大事な親友だった。」


「そうか、ならば教えてやろう。生き返らず術を。」


「生き返らすすべ…同価値の生物か?」


「そうだ。」


「やはり本当だったのか、なぜそれを隠すんだ、何世紀にも渡って研究されてきた魔法だぞ。金か?」


「もしそんな魔法が羞恥に知られたらどうなると思う。人口が増え、争いが起こり、貧富の差が生まれる。至極当然のことだろう。」


「国王、貴方が700年以上生き続けていることも」


「本当だよ、」


「必要なのは〝肉体〟では無い、〝魂〟なのだから。」


「ならばてめぇを生け捕りにしてやるよセラフィット!」


「老いぼれのジジイと思うなよ、身の程知らずが。」

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