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ゴブリンとオーガを狩る

「はあっ‼︎」


 私は気合いを発しながら、目の前のオーガの首目掛けて剣を振る。オーガは攻撃を防ごうとするが、私の素早い攻撃に追いつけない。すぐに首を刈り取ることが出来た。


「…凄いな。片腕だけなのに、よくそこまで戦えるな…。」


 すぐ近くで私の戦う様子を見ていたデンジが、感想を述べる。私は剣についた血を振り払い、鞘に仕舞うと、デンジに言った。


「凄くないわ…世界には他にも片腕だけで戦っている人もいる訳だから…その人達と比べれば、私は大したことないわ。」


「そ、そうか…。」


 …でも、このままでいい訳がない。もっと強くならなきゃ、あの子に会って、勇者と共に戦っても足手纏いになってしまう…。


「ギャギャ‼︎」


「…⁉︎」


 …他にゴブリンがいたのか⁉︎

 私はゴブリンを倒すため、剣を抜こうとした。しかし、それをデンジは止めた。


「デンジ…?」


「ここは俺に任せてくれ…‼︎いつまでも、レイに任せる訳にもいかないからな…‼︎それに…!」


 デンジは押し寄せてくるゴブリン達の更に奥を指差した。木々で見えづらいが、ゴブリンよりも大きな何かが近づいているのが見えた。


「鎧を着たオーガがこちらに向かっている…!ソイツが相手なら、俺の武器の方が有効だろうな…‼︎」


 デンジはそう言って、腰に吊るしている何かを弄る。


「グギャアアアア‼︎」


 ゴブリン達がデンジに飛びかかった。が、デンジは動じない。腰にある鉄の棒を掲げると、それに付いているボタンを押した。

 すると、鉄の棒の先から赤い光が飛び出した。鉄の棒と合わせてみると、あるシリーズやあの小説に出てきた剣のように見えて…。


「フンッ‼︎」


 デンジはその剣で、ゴブリン達目掛けて水平斬りを放った。剣の威力は恐ろしく、ゴブリン達をあっという間に真っ二つにした。


「す、凄い…⁉︎」


 私は思わず、声に出してしまう。ゴブリンとはいえ、真っ二つにした剣自体の切れ味、そしてそれを実行してしまうデンジの剣の腕。私はこの人と組んで良かった、とこのゴブリンを斬ることだけでそう思ってしまった。

 デンジがゴブリン達を軽く一掃し、残るは鎧を着たオーガのみとなった。


「あとはアイツだけだな…‼︎」


 デンジが剣に付いているボタンを押すと、剣は光を失った。そしてその剣を元の場所に仕舞うと、今度は背中にある長い鉄の棒を手に持った。


「今回は槍でいかせてもらおうか…‼︎」


 剣と同じように、鉄の棒に付いているボタンを押すと、棒の先から光が現れる。光の刃を持った鉄の棒…それはまるで槍のようだった。


「はあっ‼︎」


 デンジは槍を構えると、オーガの方へ突進していった。

 オーガの前にデンジが現れると、デンジは槍を振った。鎧が容易に切断され、オーガの肉が切れる。しかし、オーガはただ攻撃を受けるだけでは済まない。


「グギャアアアア‼︎」


 オーガは背中にある斧を握ると、デンジ目掛けて振った。

 デンジはそのオーガの攻撃を避けると、槍でオーガの鎧を斬り刻んだ。


「遅い…‼︎」


 デンジは槍を振り回すと、一瞬にしてオーガの前に現れる。そしてオーガの首を斬ろうと槍を振った。


「グギャ‼︎」


 首を取られまいと、オーガが抵抗しようとしてきた。が、デンジの方が早かった。


「はあっ‼︎」


 デンジは槍を振り、オーガの首を刈り取った。その速さは、私でも見えない程だった。


「これで終わりだな…。全く…余裕だったな。」


 槍の光を収め、鉄の棒を背中の鞘に仕舞うと、こちらに向かってきた。


「終わったぜ、あっさりとな…‼︎」


「デンジ、強いわね…。あのオーガを一瞬で倒すなんて…。」


 私はデンジを賞賛する。デンジは満更でもないようだ。


「いや…あれは…俺の師匠が…な…。」


 …師匠?デンジにはそんな人が…?


「ねぇ、デンジ…!」


 私はデンジの過去について問おうとした。しかし、その瞬間、この森が揺れた。


「な、何⁉︎」


「巨大な魔力の塊が現れた…だと⁉︎」


 きょ、巨大な魔力の塊…⁉︎まさか、あのオーガ以外にも…⁉︎


「レイ…‼︎あっちに、巨大な魔力を感じた…‼︎行ってみるぞ‼︎」


 デンジはそう言って、巨大な魔力の持ち主の方へ向かった。私もデンジを心配し、追いかけた。

 追いかけた先にはデンジがいたが、彼は木の影に隠れながらその先にいる何かに目を向けていた。


「…デンジ…。」


「…。」


 デンジが黙ったまま、奥の方に指差したので、私も隠れながらその奥を見た。


「…‼︎」


 何と、奥には大剣を背中に携えながら、堂々と椅子に踏ん反り返っているオーガがいた…。

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