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もうどれくらい経つのだろう……

作者: すみ いちろ

例えばこの手紙

今さら手書きで?

何回綴ってみても届かない

それは私の中にある戸惑い

心の中にあるなら、どれくらい?

私への想い

君への想い

探して

見つからないから今日も引き出しへ

こっそりとしまう


あれからどれくらいの時

経ったのだろう

校舎の影

隠れて君を探す

懐かしい

久々に訪れた学び舎に

君の影探して

私を呼ぶ声がする


この青空に

打ち明けられなかった想い

雲にのって

今日も太陽が校庭を照らす

あの時

打ち明けられたなら

今あるこの世界すら変えて


時は姿を変える

私たち

未来にのって

タイムカプセル開けたなら

そこにいる

あなたは?

私は……いるのかしら? 


声にならない想い届けに会いに行く

あなたは、驚くかしら?


いつものバス停も駅の構内も非日常なプラットホーム

まるでフワフワと浮いて

あなたへと続く道

このまま何も無くても

想いだけは届けに


時間というものは

待っていてくれないから

ただ未来へと進むばかりで

私をせき止められない


忘れてしまう前に

届けに行く

仕事さえも休んで

この遙かなる旅路が今限りの事なんだと気づく


覚えているかしら?


それでも触れあえたなら

あの時へ……


バスターミナル降りたこの先の

私の知らない世界

過去からみた未来の何処か


会えるのは、今と言う限りある時間だけだから


私が私でいられる内に

あなただって、そう想うでしょ?


悔いの無いように

過去へと手紙を送った


未来のあなたへと続くこの道を歩めるように

日の沈む街並みに

足を降ろした













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― 新着の感想 ―
[良い点] たしかに、ノスタルジーな雰囲気の詩ですね。 ちょっと、初期頃のすみさんの詩っぽいですね。 初期さと、今のすみさんの詩のカタチ…って感じで良いですね☆彡 >会えるのは、今と言う限りある時間…
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