第一話
90年代…
18才の夏…週に何回かの最終電車に乗り、家に向かう。
俺は今年18才になったばかりの無職の冴えないバンドマンだ…
バンド内じゃロビン(笑)って呼ばれてるけど、本名は小泉 俊一って言う地味な名前だ。
無職でバンド活動…何やってんだ!?って思うだろう?
無職になったのにも理由がある!
高校も卒業間近になり、周りのバンド仲間は音楽関係の専門学校や大学など次々と進路を決めて、あとは上京を待つばかりだ。
俺はって言うと家庭の事情ってやつでなかなか進路が決まらないでいた…俺の家は母子家庭で経済的にも余裕がなかったし、母親は東京に行くのも反対だった。
なぜなら当時、母親は地元で小さな居酒屋を経営していた、まあ簡単に言えば俺を居酒屋の二代目にしたかったんだろう。
進路については母親と揉めに揉めた…毎日、揉めた…ギリギリまで揉めた。
最後の最後に母親から出された選択肢は二代目になる為に調理専門学校に行くか、就職すかの二択だった。
就職なんて全くする気のなかった俺は渋々、進路を地元の調理専門学校に決めた。
唯一の救いは当時、付き合って彼女との遠距離恋愛が免れた事、位だ。
結局、専門学校も三日で退学…
調理専門学校に通ってるのに俺は、当時ハマっていたパンク丸出し!気分も格好もシド ヴィシャス!本気でシド ヴィシャスになりったかた(笑)そん奴が学校に言ってはバンドへの勧誘!三日間、勧誘!
ひたすら勧誘…その日に母親は学校に呼び出され、学長に延々と説教を聞かされ、最後に一言
「この学校は調理を専門とした学校です!学ぶ気がないなら辞めて頂きたい!」母親もさすがに諦めた、これが理由だ(笑)




