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小噺を一つ

「どうだろうか?」


 言い終えたアメリカ人は自慢げに両手を広げた。


「皆が皆そんな風に狂乱に駆られるだろうか?不思議な事件があるものだね!」


 フランス人はコーヒー牛乳を飲み干し、瓶を弄びながら続ける。眉間にしわを寄せて黙っている日本人は、彼らが放置した瓶を回収していった。


「君には無いのかい?そう言った話は?」


 アメリカ人は日本人に催促する。彼は瓶をゴミ箱に入れながら、少々天井を見上げると、何か思いついたように少し口角を持ち上げた。


「それなら一つ、覚えがありますよ」


「ほう、話してみなさい」


 ドイツ人が身を起こす。マッサージチェアに解れた身をぽきぽきと鳴らして伸びをすると、そのまま一同の座るのと同じ椅子に座りなおした。


「それでは、小噺を一つ……」


 日本人はわざとらしく正座に治り、手元のタオルと財布を自分の椅子の上に置いた。


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