1/2
プロローグ ~異世界転生!?~
気がつけば僕は異様な雰囲気に包まれた街の端にいた。
過去の記憶は殆ど無い…だが一つだけ覚えている。それは……「死の直前」だ。
いつも通りの日常。外に出る。アスファルトの匂い。歩いていく。友達に会い、一緒に登校する。横断歩道で止まり、何気なく周りを見渡す。横切る彼女。どうやらイヤフォンをしていて赤信号に気づかなかったようだ。猛スピードで走るトラック。ふと気づけば、身体が動いていた。
───俺は……死んだのか。
よくあるシュチュエーションに思わず溜息をついてしまった。
そして、おそらくだが……俺は「異世界転生」なるものをしてしまったらしい。
周りを見れば分かる、1つ目の子供、浮遊したままあちらこちらと移動する白いフワフワしたヤツ、そして迫力のある大きな2本の角を生やした鬼………
「ここ…どこだよぉ!?」
そう、「あやかしの町」に。




