アルカディア
街や人物の名前を考えるのって難しいですね……
「待ってください〜!」
馬車にの乗って約3時間ほどたった頃、馬車はこれ以上先へは進めないとのことで歩って行くこととなった。
「お2人とも歩くのはやすぎますよぅ〜」
ハル達はアナスタシア王国とアルカディアの間あたりに来ていた。
「これでもかなりゆっくりあるってやってるぞ」
シオンが呆れたというような態度でそう答える。
「さすがアルカディアだ。でっけぇ!」
ここからだとアルカディアは遠くに見えるのだがそれでもなお、迫力がある。
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アルカディア
水の都と呼ばれるほど水が綺麗で豊かな国である。
「へぇ〜、綺麗なところですね〜!」
ソーラがアルカディアに目を奪われていると、
「大変だっ!奴らが来たぁ!」
この国の国民たちがいっせいに家の中へと戻り出したのである。
「な、なんだ!?」
「おいっ、なんか来るぞ!!」
シオンが見たのは右肩にあるギルドの紋章を付けた男だった。
「この前は、よくも俺の奴隷共をやってくれたなぁ?おい、ドラゴンテイルズの魔道士さんよぉぉ!」
その男はハル立ちに向かってそう叫んだ。
「てめぇ、誰だ。」
ハルが敵を見る目でその男に聞く。
「俺は、このまえお前らにやられたやつらと同じギルド、デーモントゥースの魔道士、エドラルってもんだ。」
「なにっ!?エドラルだと?」
シオンはその名前を聞いてとても驚いた。
「知ってる方なんですか?」
ソーラが聞くと
「ああ、悪名だかい、デーモントゥースの中でもとくにタチの悪いことで有名なやつだ」
「俺も聞いたことあんぞ」
ハルがエドラルを睨みながらそう言って……
「てめぇが、メイを怪我させたやつだろぉ!!」
そう叫びながらハルはエドラルの腹部に強烈なパンチを入れていた。
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