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つまり、俺の仕事は、いわゆる──スパイである

 東京都千代田区霞ヶ関一丁目一番一号。

 一度聞けば忘れない住所に所在するのは、世に知られるところの法務省。

 庁舎の六階から九階には、官庁で通常掲げられるはずの部署名を記す表札が存在しない。白を基調とした無機質で殺風景な空間。案内図も無い。初めて訪れた人は道に迷う事請け合いである。

 だが、そうでなくては困る。

 俺はそういう仕事をしているのだから。

 フロアに陣取るのは同省の外局公安調査庁(略称、公安庁)。

 公安庁は破壊活動防止法(略称、破防法)などの法令に基づき、日本に対する治安・安全保障上の脅威に関する情報を収集・分析する情報機関。平たく言えば「『敵』に対するスパイ活動」をその業とする。


 つまり、俺の仕事は、いわゆる──スパイである。

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