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新たな居場所

駅から電車に乗り、30分ほどで言われた駅に到着した。


改札を抜けて駅の外に出ると、一人の女性が立っていた。


「やぁ、お二人さん。無事に抜け出せたみたいだね」


「お久しぶりです、真奈さん。この度は本当にありがとうございました」


「いや、当然のことをしただけだよ。相談をしてくれて本当に良かった。

 で、その子が楓ちゃんだよね?」


「は、はじめまして」


「はじめまして。これから瑠海をよろしくね」


「はい」


「さぁ、アパートまで案内するよ」





アパートは駅から歩いて10分ほどの場所にあった。

階段を登り、二階の端の方へ進んでいく。


「この部屋だよ。じゃあ、これ鍵ね。家具とかは諸々揃ってるはずだから。

 まぁちょくちょく来るけど、なんかあったら連絡してね」


「はい。色々本当にありがとうございます」


「どういたしましてー。じゃ、あとはお二人でごゆっくりー」




真奈さんを見送って、私は楓の方を見る。


「じゃあ、開けるね」


「うん」


もらったばかりの鍵を挿し、扉を開ける。


部屋は、窓から差す朝の光で明るくなっていた。

私達の前には7畳ほどのリビングが広がっている。

二人で暮らすのには十分な広さだ。


「おぉ」


「なんか新鮮」


「確かに」




一通り家の中を見たところで、楓に声をかけられた。


「瑠海」


「?」


「これからよろしくね」


「こちらこそ。楓」


「ところでさ」


「うん」



「ベット一つしかなくない?」


「、、、」

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