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武器強化計画(その1)

 琵琶湖ダンジョンに潜り続けて数日が経過した。

 不幸というか幸いというか、普段からダンジョンに潜り続けることを日課にしていた俺たちにとって、学校に通わなくてもいい分むしろ普段より順調だ。

 疲れたときはPDに入って休憩すればいいわけだし。

 PDではお宝ダンジョンに持って入ったテレビやゲーム機を使って、仲間内でゲームをすることが休憩時の日常の風景になっている。まぁ、ゲーム以外にも魔物を倒してレベル上げをしたりするんだけど。

 お陰でレベルも163まで成長した。

 レベル160になったときに、闇魔法が生えた。

 影獣化を使っていた影響だろう。

 俺だけでなく、レベル160になったときに他の三人もスキルを覚えた。

 ミルクは隕石魔法――隕石を飛ばす属性上級魔法。

 アヤメは飛翔魔法――魔法を使って飛ぶ魔法(現在は熟練度が足りていないので身体を僅かに浮かせる魔法しか使えない)。

 姫は影叩き――相手の影を攻撃することでダメージを与えることができるスキル。

 とそれぞれ便利な魔法を覚えた。むしろ便利過ぎて、俺の闇魔法が地味に思える。

 それと、ショップを利用し、千里眼のスキル玉を四つ、気配探知のスキル玉を三つ購入。

 スキルをさらに修得。

 特に気配探知で姫の狩りの効率が上がった。

 俺たちが狩ってくる魔物のDコインの山を見て、俺たちを担当しているダンジョン職員三名が涙を流して喜ぶくらいだ。


 それと、水野さんのレベルが113まで増えた。


「はい、今日の分のDコインです」

「わぁ、また今日もいっぱいですね」


 目の下に隈を作った職員さんが笑顔で受け取る。


「これ、うちの専属鍛冶師から――よく効くって評判の栄養剤です。ダンジョン産の素材を使ってるので効果はあるはずですよ」

「ありがとうございます。でも、公務員はこういうものは受け取れないのでお気持ちだけいただいておきます」

「え? このくらいなら――」

「それに同じ栄養剤飲んでるので――」


 と職員さんが自嘲気味に栄養剤の瓶を取り出した。

 ご愛飲されていたんですね、すみません。


「いまからどうする? 約束の時間までまだ少しあるぞ」

「ちょっと魔物を倒し足りないわね」

「ああ、それ俺も思ってた。もうちょっと魔物と戦いたいよな」


 PDでも行くか。

 あまり琵琶湖ダンジョンに長時間潜っていると、ダンジョン局の職員さんに心配されるのに加え、俺たちが琵琶湖ダンジョンに潜っている間、職員さんがダンジョンのロビーから出ることができないので、PDでの休憩時間を挟んでも十六時間以上は潜らないようにしている。

 ただ、PDで休憩する時間を間違えると、休憩後に数時間しか余裕がないなんてことになるのであまり油断は出来ない。


「……皆さんこれだけ魔物を倒して、まだ戦いたりないって?」

「あの人たちが十八歳であれだけ強い理由がわかった気がする」

「わたしはわかってた。でもわかりたくなかった。強さとは寝ないこと、働き続けること。残業がなんじゃぁぁぁあっ!」


 おぉ、ダンジョン局の職員さん、あんまり寝ていないのにやる気十分だな。

 俺たちはしっかり寝ているし、休憩もしているんだから負けていられない。


 PDを設置するホテルに到着したところで念話が――


「運転手さん、すみません。このまま堅田駅に行ってください」


 ミルクたちには一度降りてもらい、堅田駅に。

 タクシーの運転手さんに少し待ってもらい、ロータリーの中心に。

 そこには、なんか子どもの銅像が七体くらい飾ってある。

 柱を登る子どもの銅像とかどういうコンセプトなんだろう? とちょっと気になったが、その銅像の近くに彼女がいた。


「水野さん!」

「あ、壱野くん。ごめんね予定より早く着いちゃって。あと、この子たちも連れて来たんだけど大丈夫かな?」


 水野さんはパペット三体と一緒にいた。

 名前は、クニジマくんとハナテンくんとキレウリワリくんだ。

 頭にカツラを被ったり子供服を着たりしているけれど、変装のつもりだろうか?

 まぁ、何もしていないよりは目立たないか。

 遠くから見たら幼稚園児に見えなくもない。


「いいよ。こっちこそ来てもらってごめんね。仕事大丈夫だった?」

「大丈夫だよ。ダンジョン局の人からも壱野くんのサポートを最優先で頼まれてるからね」

「助かるよ。タクシーの運転手さんに待ってもらってるから、まずはホテルに移動しようか。荷物持つよ」

「うん、ありがとう」


 水野さんから荷物を受け取る。

 結構重いな――中に何が入ってるんだろ。


 タクシーの運転手さんはパペットたちを見て目を丸くしていたけれど、何も言わずに受け入れてくれた。

 そして、俺たちが宿泊しているホテルに到着。


「来たわね、真衣! さっそくレベル上げをするわよ! 私はこの子を借りるわね」

「私はこの子――名前なんだっけ?」

「キレウリワリくんをお借りしますね」

「俺はこれまで通りアビコくんだな」


 四人でそれぞれ一体のパペットを持ち、改めて今日の計画を確認する。


「今日で水野さんのレベルを120まで増やしてから、一気に金のスライムでレベルを上げるぞ!」


別作品ですが、

『世界の半分が欲しいって誰が言った!? 最強勇者の王国経営』

の書籍化が決定しました。

4月に発売されます

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漫画
― 新着の感想 ―
大阪の難読漢字地名のパペット君たちw 親近感が湧きますね
黒い職場の伝道師
供給過多……と言いたい所だけど処理能力が足りないだけなので天下無双側に一切の非は無いのだ、甘く見た上司を恨んでくれ職員w
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