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 やばい、なんでだよ。なんでこんなに生き残りがいるんだよ。


「がおおおおおおお!!」


 俺は怒ってしまった。

 もう意味がわからない。まぁ奇跡的に一日程度の核弾頭攻撃に耐えられるというのは百歩譲ってまだわかる。しかし一ヶ月。俺がぐうたらしていた一ヶ月の間にあの核弾頭もう連打攻撃を耐えられるというのはもう絶対におかしい。これはもうどうにかしている。何かが絶対に絶対におかしい。そんなの不正だ!


「くそがああ! ムカつくんだよ。仕方ない、もうこうなったら俺が直々に見に行ってやる」


 生き残りはかなりの数に上っている。それも数え切れないくらい。数万以上は確実にいるだろう。あるいはそれ以上か。


「とにかくどんなやつか見てやる。どんな生き残り方してんだくそが」


 俺はとりあえず百人くらいが一辺にまとまって生き残ってる場所へワープしてみることにした。

 

 シュン。


 そこはやはり焼け野原だった。

 建物があった跡はあるが、全部崩壊されてしまっている。これはうけるな。


「ああ、あんなところにお城が!」


 だが俺は発見してしまった。本当は発見したくなかったのに、発見してしまった。

 それは立派な、かつ巨大なお城だった。

 お城はとっても大きく、かなりやばそうだった。ちょっと離れた距離にある。


「よーし、あそこまで行ってみよう」


 俺は流石にそうすべきだと思った。

 なので空を飛んで確かめてみた。

 上空から見下ろしてみれば、そこには巨大な城があった。

 す、すごい、さっき俺が造り出したものに比べれば流石に見劣りするが、それでも結構立派な感じだぞ。むしろ本場のお城ってことで迫力というか趣はすごいある。


「でもなんでだ、なんであの城だけこの惨状から免れてるんだ?」


 意味がわからない。普通であれば俺の美しき核兵器マシンガンの餌食になって木っ端微塵になってるはずだ。こんなピンポイントで外れるなんてことがあるのか?


「試してみればいい。気に食わないがな」


 渋々俺は原子爆弾を直接城に向かって放った。

 核反応が生じ、目の前が赤く光り輝く。

 うう、流石に眩しい……とんでもない光量だぞ。こりゃ特殊な膜で防御してなきゃ確実に失明ものだな。


 そして数秒経ち、光は収まったが、大量の煙で視界が覆われ何も見えない。俺は竜巻を起こし、煙を一気に上空へと巻き上げた。眼の前から煙はなくなり、視界がすっきりとした。

 眼の前には変わらずお城の姿があった。


「は、マジでやばすぎる。これは本物だな。何がどうなってんだ。一体全体どういう原理なんだろうか」


 流石に気になったので、俺はお城に降りていってみることにした。

 とりあえずあの高い塔になってる部分の窓から侵入しようか。


 ごつん。


 そう思ったが、窓に近づこうとしたところ、その直前でなにかに弾かれた。

 あれ、入れない。ここ通れないぞ。なんで、なにか見えないバリアが張り巡らされてるのか。


 俺は瞬間移動で、そのバリアの壁の向こう側に転移してみた。

 成功し、無事に内部に侵入できた。


「なんだったんだ」


 窓ガラスを派手に割って、俺は中に入った。

 そこは一言で言えば教会のような場所だった。

 なんだろ、神聖な感じがする。

 でも人はいない。

 ここには用はない。


 とりあえずここにいても仕方ないので移動してみる。

 廊下に出て階段を降りたところで、とある男と出くわした。

 その男は四十代くらいの知的な感じの男で、貴族風のしっかりした服を着ている。体型も意外とがっしりしているかも。


「な、なんなんだ君はっ」


 驚いた様子で俺を見てきた。


「僕ですか? うーん、通りすがりものですよ。それよりもどうしてここだけ無事なんですか? 他のところはとっくに破壊されてるじゃないですか。なんかバリアみたいなものが張ってありましたけど」


「て、敵襲だ! 敵襲ッ!」


 その男が高らかに叫んだ。

 まもなくして兵士のような男たちが疑問符を浮かべてそうな感じで駆け寄ってきて、男が一言二言声をかけると俺の方に剣を向けてきた。

 おお、この城に勤めている方たちかな。マジでかわいいな。兵士かー。ちょうかっこいいかも。俺も兵士になりたかったな。いや、そんなこと思ったことないか。


「なんとなくだけどあなた達あんまり偉そうじゃないね。もっと事情を知ってそうな人に聞いたほうがいいのかな」


「ごちゃごちゃ喋るな! どうやって入ってきた! 答えろ!」


 ああ、なんだよ、独り言も許されないのかよ。もう俺生きてる価値ないって言われてるようなものだよな。


「原子力ビーム!」


 俺は適当な光線を解き放った。

 これは原子爆弾が爆発した時に解き放たれる放射能を俺の持ち合わせてる知識で頑張ってイメージして造り上げたとにかくすごい光線だ。放射能って危険なんでしょ? やばそうだよね、それが興奮するからこの技を使ってみた。


「あ……」


 男たちの誰かがそんなことを言って、全員一瞬で焼け焦げて死んでいった。

 やばい、後ろから火事が! なんだ、この技。すごい威力すぎる。本当に害悪すぎる光線って感じ? 良くわからない。とにかく俺が使うには早すぎた感がある。流石は化学兵器。超最強。いっぱい人が死ぬわけだ。


 俺はとりあえず大量に水を掛けて消化しにかかった。

 だが火の手がすごすぎる。

 俺はもっと大量の水を掛けた。

 火の手はなんとかやんだ。

 あーあ、やんだのはいいけどめちゃびしょだわ。めちゃくちゃびしょびしょの略で、めちゃビショだわ。まじできただろこれ。完璧な言葉すぎて失神しそうだわ。そうだ。俺は言葉を作ることができる。めちゃびしょ、めちゃびしょ。


「めちゃびしょ!」

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