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おいおいまじかよ、なんかまた来たって。
これまた片付けないといけないのか、正直面倒だわ。
「ガギがやられたってのは本当か?」
「とてもではありませんが信じられませんね」
先頭付近にいる二人が進み出てくる。
なんだろ、一人は腰に剣を差しており、もう一人は杖を腰に差している。
なんだか剣も杖もすごく高そうだなぁ。
「お前ら、油断はするなよ。おい、お前。何が目的だ。お前は一体なんなんだ」
そして更に先頭付近にいる銀髪の渋いおっさんが話しかけてきた。
団長……などという声が聞こえる。なんだろ、歴戦の猛者っていう風格があるな。声も渋いし、ガチでイケオジって感じ? そういや王国騎士団とか言ってたっけ。こいつがその長だったりするのかな。マジでわかんないな。
「俺が何者かだって? はぁ、マジで言ってるならやばいよ。俺はどう見ても人間だろ。すごく、すごく善良な人間だろ。ガチで見てわかってほしいものだけどね」
「そうではない。所属を聞いているんだ」
「はえ、所属? 本当にますます何を言っているのかわからなくなってきたわ」
やばいな、なんか普通にブチギレそうになってきた。
「あのーだなぁ。そもそも俺の質問に答えてくれよ。俺はこの城がなぜ無事なんかと思って訪ねたんだ。そんな俺をシカトってマジでありえないことだからな。そうだ、その原理を教えてくれ。それさえ教えてくれたら俺はもう帰るからさ」
それを知りたいだけなのに。知りたいだけなのにどうしてこんなにも話が通じないんだ! ああ、なんかみんな化け物みたいな目で僕を見てくる。そんな、なんでそんなひどい目を向けてくるんだ。俺は本当に知りたいだけなんだ。ああ、なんかもうどうでも良くなってきた。ガチでもう終わらせたい。そうだよ終わらせればいいんだ、もういっそのことここを爆発させて終わらせてしまおう。内部から一発行けば流石に持たないだろ。なんかのバリアみたいなのが展開されてるだけなんでしょ所詮。
「団長、ここは私にやらせてください」
銀髪の男を差し置き、腰に立派な高そうな剣を持った男が俺に寄ってくる。
赤い服を着こなしていて、ちょうかっちょいい感じだ。はぁ、マジでますますムカついてきたぜ。
「違う! 油断はしないで! 全員で一斉に掛かってください!」
姫さんが焦ったようにそう言葉を発する。
でもそんな彼女の様子はお構いないしに、剣を持った男は不敵に笑った。
「はは、油断などしないさ。私を誰だと思っている? この剣で切り裂けなかったものなど、今まで一度もない!」
そうして男は踏み込んでくる。ああ、やっぱり速いな。でもさっきの槍の男よりは全然速くないぞ。さっきのに見慣れたからかな。このくらいの速さなら俺でも回避できる気がする。よーし、回避して一発ぶち込んでやるぅ!
「よいっと」
俺は体を捻って剣から逃れた。
剣は俺が一瞬前いた場所を思っきり空振っている。
ははは、マジでかわせた。俺の身体能力どうなってんだろ。なんか適当に身体強化しただけなのに、もう大抵のやつには遅れはとらないんじゃないか? これだったら原爆を使ったりするまでもないか――
「ぐが」
俺の口からそんな声が漏れた。
あ、れ、なんだ……
気づけば俺は吹っ飛び壁に埋まっていた。
「な、んだ……何が起きたんだ……」
腹部になにか違和感を感じる。
服に一本の切れ込みが入っていた。
「ふん、躱したって無駄さ。俺の剣戟は神の加護がついている。どんな場合において俺の剣は必中する。絶対に逃したりなどしない。それが俺の能力だ」
は? なんだそれガチでめちゃくちゃじゃないか
お腹を触ってみるが、どうやら肉体には到達していないっぽい。防御したってことか。あぶな、流石に訳のわからないところから飛んでくる攻撃は避けようがないからな。一体どんな能力何だよ。避けたいみないじゃん!
「む、意識があるか。流石最低限の図太さは持ち合わせているようだ。では次はもう一つグレードをあげて」
「核放射能アタック!」
俺は座ったままの状態で手だけ伸ばし攻撃した。
見えない放射能は、男を貫き、燃やした。
まさに焼けた光線。本当にすごいな原子爆弾ってのは。たぎるわ。
「ま、マゴ様が!」
男は燃えていた。それだけでなく被害は後方の奴らの何人かにも起きている。おっと放射能が突き抜けてしまったかな。放射能ってマジですげぇ。本当やばい貫通力、まぁどんまいだったな。原子爆弾の威力には敵わないんだよ! 一部でこれだぜ、へへ。
「隙あり!」
そこへ銀髪のおじさんが凄い勢いで突っ込んでくる。
何が隙ありだ。もういいよ。
俺はおじさんの体内でミニ核爆弾を生成し、爆発させた。爆発範囲はおじさんの体内の中だけに絞っている。
おじさんは俺に突っ込んでくるが、そのまま俺に当たって跳ね返って地面に落ちた。
口や目から煙が出ていた。もう中はものすごいことになっているのだろう。
はぁ、マジでどうなってんだ、ガチでもういいよ。ほんとに飽きたよ。どうにかなってしまいそう。




