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 なんとか廊下の火を消すことができた。

 危ない危ない。本当にヒヤヒヤさせるな。


「どうしよ、やっつけちゃったけど、もっといい感じの人はいないのかな」


 こんなやつらじゃ歯ごたえがなさすぎる。



「スキャン」


 俺は探知魔法を発動させた。

 この城にはいっぱい人がいるはずだ。

 なんだ、こっちの方にいっぱいやってくるな。


「お、おい、そこの者、何をしている!?」


 ああ、なんか城の関係者っぽい人がいっぱいきちゃったな。これはまたどうこうなるパターンだな。


「すみません。僕は原子爆弾をいっぱいこの世界に投下したのですが、どうしてこの城は建ってるんですか? 普通おかしいじゃないですか。原理を教えてください」


「な、何だこいつは……」


「様子がおかしい。ひとまず捕らえるぞ」


 やってきたやつらはやはり俺を敵とみなしているようだ。まぁ当たり前か。仕方ないこいつらも殺してしまうか、捕らわれるなんて面倒だし。でもこれじゃ全然先に進めないぞ。どうしようか、うーん、どうしよう。


「そうだ、こうすればいいんだ」


 俺はすごい速さでやってきたうちの一人を攫った。

 そいつは男だった。

 そいつを抱えてもとの位置まで戻ってくる。


「おい、こいつがどうなってもいいのか!」


 俺は吠えた。

 手に瞬時にナイフを生成し、抱き寄せる男の一人の首元に突きつける。


「な、なに!?」


 周囲のやつらは驚いていた。当然だ、このような奇行に移るとは誰も予想していなかっただろう。へへ、完全に決まったな。


「く、くそが!」


 だが俺に抱かれてる男は激しく動きなんとか抵抗しようとしていた。おいおい、何してんだよ、許すわけ無いだろ。もっと力を入れてガチガチにしてやるよ。絶対逃げられないようにな。


「ぐ、ぐがああああああ」


 俺が力を入れると男は大変苦しそうな声をあげた。なんだ、痛いのか。でも逃がすわけにはいかないんだよ、ほらほらほら。


 ぐぎっ。


 そんな男がなった。

 あ、あれ、なんだ?

 見てみれば男はくったりしていた。散々騒いでたのに今やもうすっかり静かだ。あれー、なんだろ、よくわからないな、あれ、口から血を吐き出してるぞ。もしかして思いっきり締め付けすぎて潰しちゃったかな。うわー、きたね。みかんみたい。ぷしゃって口から液でた。みかんだぁ。くっさ。


「きたねぇな!」


 俺は男を地面に叩きつけた。

 だがもう屍になっていたらしく、なんの反応もなかった。なんだゴミか。


 ああ、もう一人連れてこよ。

 俺はそう思い観衆の中からもう一人人質二号を調達した。よーし。


「ひ、ひいぃ」


「ふふ、どうだ怖いか? おいお前たち、こいつがどうなってもいいのか。良くなければこの城の中にいる者でこの城について一番良く知ってるやつを連れてこい。さもなくばこいつを殺す」


 俺は堂々と宣言した。

 ははは、流石に仲間を見捨てるなどということはできまい。


「き、貴様ぁ……!」


「へ、兵長、どういたしますか?」


「くっそ!」


 観衆らはものすごく思い詰めた感じになっていた。よしよし効いてる効いてる。でも早くしてくれないとな、早く知ってるやつを連れてこなかったらどんどん殺していくシステムにしようかな。うーん、そうしようかな。


「なにごとですか」


 しかしそこに凛と響く声があった。

 そこにいたのは一人の女の子だった。

 いや、少女って感じかな。

 白いドレスのような豪華な衣装に身を包み、頭にはティアラをしている。おお、なんとも美しい……というかマジでタイプかもしれんな。どきゅん、ばきゅん! って感じだわ。やばいきてる。


「これは……」


 颯爽と現れた少女は、地面に転がる死体を見てなんとも言えない表情になっていた。ははは、死体が怖いか、そうか。ははは。


「あんた誰だ? なんか見た感じプリンセス様って感じだな」


「……いかにも。私がこのグリスレイド王国第二王女、スピカ・ミダ・グリスレイドです」


 きっぱりと少女は俺を見据えて宣言した。

 周りからスピカ様……などと声が聞こえる。

 なんだ、やっぱりビンゴか。流石は俺、さすおれだ。


「へー、じゃあ詳しいよな、ちょっとこっちに来て教えてくれよ」


「い、いけませんぞ姫様。こんな得体のしれない奴の指図を受けては……」


 老紳士みたいなやつが姫さんを止める。


「……構いません。お話を聞きましょう」


「おっと、その必要はないぜーい!」


 そこへまたもや何者かが介入してきた。

 そいつは青と黒の混じった髪を持つ男だった。きっちりとした貴族服のようだが、動きやすそうにも見えるいい感じの白い服を着ている。背中には槍を刺していて、なんかすごそうだ。槍が緑色に光ってるし。


「が、ガギヴァ様だ!」


「いらしてたのか!」


 なんだか男の登場に沸き立っている。

 なんだよなんなんだよ。


「俺様が来たからにゃもう安心だぁ。こんなこそ泥わけねぇぜ、大げさに騒ぎ過ぎだ。なぁそんなことよりスピカ様、そろそろ俺との婚約を正式に考えてもらってもいいかな」


 なんか恭しい態度で姫さんにお辞儀をしている。

 は? なんだよそれ。姫さんはすごく可愛いからもう俺のものだぞ! こいつなんか馴れ馴れしいんだよ。俺のに手を出すなよ。はぁ、マジでキレたわ。正直なところを言ってしまうと、もうこいつのことぐちゃぐちゃにしてやりたいって感じだわ。はーい、地獄いき決定。どんまい。




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